入念に体を慣らした。侍ジャパン・大谷翔平投手(28=エンゼルス)が5日、大阪市内で行われた一部選手のピックアップ練習に参加。練習開始前には、この日からチームに合流した吉田(レッドソックス)に自ら歩み寄ってハグを交わし、ヌートバー(カージナルス)の肩を叩いて声をかける光景も見られた。

 練習では壁当てを行った後、日本ハム時代から顔見知りの梶原ブルペン捕手を相手に、約40メートルの距離でキャッチボール。途中から相手を座らせ、着用していたフリースを脱いで半袖姿になると、スライダーやツーシームなどの変化球を主体に、最後の数球はストレートも試投しながら軽めの投球練習を行った。投球練習後には見守っていた栗山監督とも話し込んだ。

 指揮官も投打の両面で大谷のコンディションの良さを間近で確認し「昨日、一昨日の室内、昨日のバッティング練習、今日の投げる(練習)の(様子)を確認したかった。本人も言っていた通り、元気にね。全力で野球できる状態で合流してくれたのはすごく良かったです」と満足げにコメントした。 

 その一方、大谷は裏側でもチームメートやスタッフたちへの配慮を忘れていない。3日の合流当初から、日本語が堪能ではなくNPB組と面識のないヌートバーを積極的に周囲へ紹介。「栗山監督や他のコーチ陣、スタッフたちに『僕のことよりもヌートバーをよろしくお願いします』と頭を下げていた。なかなか自分に歩み寄って来ないNPBの若い選手たちにも、自分の方からあえて近づいて行って、握手を求めたりするなど、あえて〝壁〟を作らないようにしている。スーパースターなのに、そういう気取らない姿勢も本当に〝さすが〟だと思う」(侍ジャパン関係者)

 6日の強化試合・阪神戦(京セラドーム)には吉田、ヌートバーらMLB組とともに打者として出場予定。WBC初戦(9日・中国戦=東京ドーム)を3日後に控え、侍ジャパン・大谷の〝初陣〟に注目だ。