19日のノア横浜武道館大会でGHCヘビー級王者・清宮海斗(26)に挑戦する「Good Looking Guys」のリーダー、ジェイク・リー(34)がベルトを奪取し、王者に救いの手を差し伸べる。2月の武藤敬司引退興行(東京ドーム)で、新日本プロレスのIWGP世界ヘビー級王者オカダ・カズチカに完敗した清宮に、休養を迫った上で挑戦を表明。この言葉の真意、そして清宮敗戦の影響打破のため、自身がベルトを巻く必要性を雄弁に語った。

 清宮がオカダとの王者対決に惨敗した直後、失意の王者に「お前、もう休めよ。ベルトを持っていてもこれ以上、何も生まれない。俺が挑戦してやるよ」と宣戦布告したジェイク。この意味について「返上しなかったことで、ベルトの重さは増した。このまま彼がベルトを持っていても、それは重荷にすぎないでしょ。だったら、俺がベルトを取っていったんお前を休ませてやるっていう僕の善意の気持ちです」と改めて説明した。

 清宮はデビューからわずか3年後の2018年12月にGHCヘビー級王座を初戴冠。当時22歳で史上最年少記録を更新した。その後も団体の顔として奮闘する清宮を、ジェイクは「彼はこれまで新幹線みたいに走ってきた。だから常に眉間にしわが寄っていて、プレッシャーに押しつぶされそうになっているように見える」と指摘。「チャンピオンがそれじゃ、小さい子供も寄ってこないし、応援したくても同情の念が強くなってしまう」と持論を展開した。

 今回の清宮敗戦で「GHC王座の価値が落ちた」という声もあった。昨年末に全日本プロレスを退団し、元日からノアマットに登場したジェイクは「どちらのベルトが上か下かというように見る人が多いけど、歴史から見ても自分はGHCが下だとは思わない」ときっぱり。一方で「でもお客さんは、(清宮が負けたことで)強い方、かっこいい方を見に、新日本に行こうってなるわけですよ。それは僕にとって商売上がったりで、生活にも支障をきたす」とノアマットへの影響は必至だと痛感している。

 離れていくファンを取り戻し、さらに新たな支持者獲得に乗り出すためにも自らがベルトを巻くことが重要と力説。「ベルトを持って、今までノアを見に来なかった人たちに、バンバン宣伝していく」と意欲を見せた。「このベルトをかけたらいろんな選手が血眼になって挑戦しに来るはず…」と不敵な笑みを浮かべるジェイクが、方舟マットで新時代を築く。