武藤敬司引退興行が21日に東京ドームで行われ、新日本プロレスのIWGPジュニアヘビー級王者の高橋ヒロム(33)がノアのGHCジュニアヘビー級王者・AMAKUSA(37)との王者対決を制した。

 ヒロムが2013年の英国武者修行にみちのくプロレスの剣舞と組んだタッグチーム「トーキョートルネード」がキャッチコピーに使用された一戦。ファイヤーバードスプラッシュをはじめとしたAMAKUSAの空中殺法に苦戦を強いられた。さらにヒロムが試合中に剣舞のマスクを持ち込むと、AMAKUSAは剣舞の得意技・厳鬼を繰り出してきた。AMAKUSAと剣舞はまったくの別人のはずなのに、一体なぜ…?

 それでもヒロムはAMAKUSAの丸め込み攻勢を防ぐと、TIME BOMBをさく裂させて形勢逆転に成功する。最後はヒロムちゃんボンバーからのTIME BOMBⅡで完璧な3カウントを奪った。

 試合後のリング上ではAMAKUSAと握手。「ずっと剣舞剣舞って…(AMAKUSAが)剣舞だと思ってた。剣舞だと思いながら試合してました。でもさ…戦ってるうちに分かったよ。剣舞じゃなかったな。あれは正真正銘、ノアのジュニア王者・AMAKUSA選手でした。もういらないです、あのマスク。今日が約束の試合…じゃなかったみたいです」と、ようやく剣舞とAMAKUSAが別人であることに気付いた様子だ。

 それでも相手の実力は存分に感じることができた。「AMAKUSAさん、面白いな。剣舞じゃなかったけど、俺は好きだ。だから最後、握手までしちゃったよ。一応聞いてみちゃった。『今度はタイトルかけて戦いましょう』『LIJ入りませんか』って。ああでも、これノアの人だから引き抜きになっちゃうのかな。何も返答してくれなかったけど…」と他団体王者に興味津々。最後に「10年前の約束の相手じゃありませんでした」と、改めて人違いを強調して控室へ消えていった。