尚輝よ、熱くなれ! 今季から副キャプテンも務める巨人の吉川尚輝内野手(28)。後輩の新主将・岡本和を支えるべく、宮崎春季キャンプでも活発にチームを鼓舞している。8日に誕生日を迎えて勢いに乗るプロ7年生だが、さらに闘志を奮い立たせるため、首脳陣からは手ごわい「刺客」が送り込まれた。
寡黙な吉川が変化を見せ始めた。これまでは声量も控えめで、練習中も声で目立つことはなかった。副主将に就任した当初も「何をしたらいいか分からないので…。少しでも(岡本)和真のサポートをできるように自分自身も頑張れれば」と困惑気味だったが、今キャンプに入って一変。積極的に声を出してチームを鼓舞。8日のキャッチボールの際には「塁間いきまーす!」と球場中に大声を響かせた。
一連の変化には原監督も「尚輝も出せるようになった。やるよ、尚輝は今年」と絶賛する。それでも、まだ変化の途上。この日のシートノックでは吉川が守る二塁へ、首脳陣から「刺客」が送り込まれた。松田宣浩内野手(39)だ。球界屈指の声量を誇る〝熱男〟は、これまで公式戦での出場機会がない二塁でノックを受けると、三塁を守る岡本和へ「ナイス侍サーン!」、遊撃に入った新人の門脇には「いいねえ! ルーキーサーン!」などと熱烈エールを送って盛り上げた。
プロ野球人生で「ファームで数回のみ」しか経験がない二塁への投入。周囲は「松田、二塁挑戦か」と、ざわめいた。そこにはどんな狙いがあったのか? 川相総合コーチは「もちろん二塁をずっとやるわけではない」と現時点での本格的な二塁転向は否定した上で、「二塁で守って、チームの雰囲気とか声掛けのタイミングとか、周りの選手たちもいろいろ感じてやればいいかなと思う。いいお手本だから。それで監督からの指示もあって、入ってもらった」と真意を説明した。
その狙い通り、松田と肩を並べてノックを受けた吉川はベテランに負けじと声を張り上げ、いつも以上にハッスルした。
「(松田の)声はどこにいても聞こえる。出すタイミングとかね、声のトーンとかね、そういうのがいいわけじゃん。だから彼もこの年齢までプロ野球ができている。見習うべきところがあるよ」(川相コーチ)
首脳陣主導の「尚輝、熱男化計画」は、本家の投入でさらなる化学変化を生み出しそうだ。












