新日本プロレスのNEVER無差別級6人タッグ王者EVILが、V2戦(11日、エディオンアリーナ大阪)を断固拒絶する姿勢を見せた。

 高橋裕二郎、SHOと同王座を保持するEVILは、大阪決戦で鈴木みのる、エル・デスペラード、成田蓮組とのタイトル戦が発表された。5日札幌大会の挑戦要求を受け決まった格好だが、当の王者組はかねて王座戦を拒否していた。

 にもかかわらず、挑戦が認められたことに対しEVILは猛抗議。「ふざけるなよ。何勝手に発表してるんだ。チャンピオンの俺たちがやらねえって言ってるんだから、タイトルマッチなんかできるわけねえだろう」と言い放つ。

 EVIL率いる「ハウス・オブ・トーチャー」の言い分は、同王座は自分たちが〝永久王者〟として封印したというもの。「俺たちがあれだけベルトの価値を高めてやったのをもう忘れたのか? CHAOSの連中が持っていたころの、格の低いレスラーでも挑戦できる時代とはもう違うんだよ。何の結果も残してねえヤツらが3人そろったから挑戦させてくださいって言ってできるもんじゃねえんだ」と主張した。

 EVILたちは昨年10月から防衛戦を行っておらず、防衛回数もまだ1回。永久王者を名乗るには、実績が乏しいようにも見える。しかし「俺たちの相手にふさわしい挑戦者がいない以上、封印するしかねえだろ。これは新日本のためなんだよ。わざわざレベルの低いヤツらとやって、あのベルトの歴史に泥を塗るわけにはいかねえからな」と譲歩するつもりは一切ない。

 何とも理不尽かつ強情な防衛戦再拒否宣言により、大阪決戦は風雲急を告げてきた。