新日本プロレスのミスターこと永田裕志(54)が、史上初の〝シングル完全制覇〟への思いを明かした。19日の全日本プロレス・後楽園ホール大会で3冠ヘビー級王者・宮原健斗(33)への挑戦が決定。新日本のIWGPヘビー級、ノアのGHCヘビー級に続く主要3王座戴冠のグランドスラムは過去に4人の達成者がいるが、ミスターが達成すれば、さらなる金字塔が打ち立てられる。
舞台は整った。1954年に日本で初めてプロレスの国際試合(力道山&木村政彦VSシャープ兄弟)が行われたことから「プロレスの日」とされる2月19日。同日に永田が挑む3冠戦には、数々の記録がかかっている。
勝てば天龍源一郎の持つ同王座の最年長戴冠記録(52歳2か月)の更新だけでなく、佐々木健介、高山善廣、武藤敬司、小島聡に続く史上5人目のグランドスラム達成者となる。
しかも永田は過去の達成者4人が成し遂げていない記録を保持する。新日本の「G1クライマックス」、全日本の「チャンピオン・カーニバル」、ノア「グローバルリーグ戦(現N―1 VICTORY)」のシングルリーグ戦優勝経験だ。
これにグランドスラムを達成すれば、文字通りのシングル完全制覇。「ミスターIWGP」から「ミスターパーフェクト」へ昇華すると言っても過言ではない気がする。本紙の取材に応じたミスターは「うまいこと言うね。へっへへ。それは非常にやりがいがあるというか。新日本だけじゃなく主要マット界を自分の力で盛り上げた自負はあるし、その勲章がリーグ戦(制覇)。ましてや3冠に挑戦するのが『プロレスの日』だからこそ、金字塔を打ち立てたいね」と目を輝かせた。
グランドスラム達成者の一人で、先輩にあたる武藤は21日のノア・東京ドーム大会で引退試合を控えており、〝終生のライバル〟エメリヤーエンコ・ヒョードルは4日に現役生活を終えた。
その中で、なお最前線に立ち続け偉業に挑む永田は「いろいろな部分で武藤さんは偉大だったけど、武藤さんのやったことのないことをやるというのは意義のあることだと思う」と誓いを新たにした。
デビュー31年目を迎えたプロレス人生は激闘の連続だった。それでも「ところどころボロボロになりつつあるなかでも、気力をふり絞ってるわけだから。ハセケン(馳浩&佐々木健介)の往復ビンタ、ミルコ(クロコップ)のハイキック、ヒョードルのパウンド…。そのほかにも多々殴られる試合をしてきて、そのダメージが(挑戦表明時の)かみかみのマイクにつながってしまったのかもしれないけど、それだけのダメージを背負っても湧き上がる情熱だけはうせてないからね」とにやり。何度でも立ち上がってきた不屈の魂で、最後のピースを手に入れる。












