西武がベンチ改革で打倒・オリックスを目指している。3年連続Bクラスだったチームを6年間で2度のリーグ優勝を含む5度のAクラスに導いた辻前監督の後を受け、今季から松井稼頭央監督(47)がライオンズ第18代監督に就任した。
前指揮官から「稼頭央は稼頭央らしくやればいい」と言われた通り、松井監督は自身の信条をスローガンに織り込んだ「走魂」を旗印に森友哉の抜けた〝ピストル打線〟の不安を足でカバー。攻守に足を絡めた野球で新たな境地を切り開こうとしている。
「監督が変わればチームの色も変わる」ものだが、松井監督が実際にどのようなベンチワークを見せるのかは本人が「キーマンはボクなのかな」と自覚しているようにまだベールに包まれている。
選手時代は誰よりも早く球場に来て一切の妥協を許さない練習の虫だった指揮官。現役最終年となった2018年の春季キャンプでは室内練習場での居残りマシン打撃をなかなかやめない松井監督に食らいつくようにベテランの栗山が〝修行〟にお付き合い。栗山いわく「稼頭央さんに背中でしごかれた」というほど厳しいノルマを自らに課していた。
その一方で、指導者として選手にその厳しさを押し付けることはなく、関係者が「松井監督は人に対して優しい。なんでも相談できる兄貴分的な雰囲気」と口を揃えるように、話しかけやすい同一目線の調整型が指揮官としてのスタイルのようだ。
主砲・山川が「強いチームはベンチの雰囲気が明るい」と断言するように、西武ナインは20年シーズン途中から監督代行として一軍に昇格し、翌年指揮官となりパ・リーグを2連覇している中嶋聡監督がオリックスベンチのムードを一変させた事実をグラウンドレベルで体感している。
「中嶋監督になって明らかにベンチのムードが変わった」と口を揃える西武ナインが松井監督を盛り立てながら目指す〝ベンチ改革〟も打倒・オリックスへの必要条件となりそうだ。












