FAでソフトバンクに加入した近藤健介外野手(29)がキャンプ初日の1日に、新天地で「背番号3」のユニホームを披露した。巧みなバットコントロールと選球眼は球界随一。球団から「生きた教材」としての期待もかかる好打者で、さっそく藤本監督からは若手野手陣に対して〝突撃指令〟も飛び出した。
V奪回のキーマンが新たなユニホームで始動した。打撃練習では「師匠」として敬愛する長谷川打撃コーチからメニューの意図を聞くなどしながら取り組んだ。いきなり30分超の居残りロングティーも敢行。「緊張した初日を迎えるのは久々。どんどん慣れていきたい」と充実した表情を浮かべた。
初日から存在感を発揮した。通算打率3割7厘、通算出塁率4割1分3厘の実力は十分に知るところとはいえ、藤本監督も打撃練習を後ろで見守り、改めて「素晴らしいタイミング、間合い、そしてスイング軌道。そして軸がまったくブレない」と技術の高さを実感したという。
印象に残った選手について「近藤ですね」と即答。「若い選手のお手本になる。柳田も素晴らしい選手だけど(規格外の)ホームランバッターで、若い選手と打つフォームが違ったりして全員がマネしてもうまくならない。近藤は教材になるような打撃。若い選手は聞きに行くべきですよ」と力説した。
チーム内からも「絶対にプラスになると思うし、こころよく答えてくれるはず」と師事を推す声が出ている。何より近藤自身が〝聞き魔〟であることを自認している。現役時代の長谷川コーチを筆頭に、リスペクトする打者に話を聞きに行き自らを高めていった。
となれば意識の高い若手からの〝取材攻勢〟はウエルカムだろう。もちろん近藤も快諾。「チームとしていい方向に向かうのが一番いい。僕もそうですけど、聞いてみたいことは聞いて自分のモノにできたらプラスになる。聞かれたら答えられる範囲で答えたい」と表明した。
獲得に乗り出す際「生きた教材」としての姿も魅力として考えられていた。三笠GMは「試合を見ていても技術の高さが分かる。どういうアプローチで練習し、こだわっているかとか。そういうところは(高い技術を誇り門下生も多かった)長谷川打撃コーチと共通したところがあり、後輩のみならず年上の選手を含めて参考になると思う」と話していた。
パ・リーグ5球団の争奪戦になったように技術の高さは敵として戦ってきたからこそ実感している。主力陣からも「話を聞いてみたい。参考になると思う」「どういう練習をしているのか見たい」との声が続出している。常勝復活のキーマンとしての期待は大きい。












