女王の引き際の美学とは――。平昌五輪でスピードスケート女子500メートル金メダルの小平奈緒氏(36)が31日、都内で開かれた「2022年度ホワイトベア・スポーツ賞」に出席した。
「現役時代の活動を評価されて表彰されるのは最後かなと思うので、ありがたくいただきました」と笑みを浮かべた小平氏。現役最終レースとなった昨年10月の全日本距離別選手権では500メートルで優勝を果たし「まだ滑れそうです」と力強い言葉を口にする。それでも現在は母校・信州大の特任教授として教壇に立ちつつ、全国各地で講演活動と多忙な日々で競技生活に未練はない。
小平氏には「スポーツは人生を豊かにするもの」との信念がある。だからこそ「燃え尽きて終わりたくなかった。ボロボロになって、結果が出なくなって、辞めていく未来を子どもたちに描かせたくないという思いがあった」。そして「自分の体を最後の最後まで向上させて、競技スポーツを終えられることが示せた」と胸を張った。
「知るを愉しむ」をテーマに駆け抜けてきた競技人生。リンク上で見せた生きざまは、未来へのメッセージだった。













