女王奪還はならなかった。卓球の全日本選手権最終日(29日、東京体育館)、女子シングルス準決勝が行われ、石川佳純(29=全農)は早田ひな(22=日本生命)に0―4で敗戦。4強で姿を消した。

 3冠を目指す早田の勢いを止めることはできなかった。「自分のベストを尽くすだけ」と語っていた石川。ところが、早田の力強いフォアハンドなどに苦戦を強いられると、第1ゲームを7―11で落とし、第2、3ゲームを奪われた。第4ゲームは序盤こそ優位に進めたものの、最後は石川のボールがネットにかかり万事休す。「先手をほとんど取れることがなくて、有利な展開に持っていくことができなかった。このラリーだと勝つのは厳しいなと感じた」と悔しさをにじませた。

 大会前のパリ五輪選考ランキングポイントは7位だったが、4強入りで40点を加算。それでも「思っていることは特にない(笑い)」と切り出した上で「自分の目標と決めた大会に向けて、目の前の試合を全力で頑張りたい。どの大会にもポイントがつくが、自分が強くなるという本質を忘れずに、自分の卓球に対する姿勢を崩さずに、目の前のことに全力で取り組んでいきたい」との考えを示した。

 この結果に満足はしていない。ただ「ベスト4には入れてうれしい気持ちもある」と一定の手応えもつかんだ。若手に負けじと、これからも自らの道を進み続ける。