相性はあのパートナー超えだ。卓球の全日本選手権6日目(28日、東京体育館)、女子ダブルス決勝は伊藤美誠(スターツ)、早田ひな(日本生命)組が成本綾海、井絢乃(ともに中国電力)組を3―0でストレートで下し、史上初の5連覇に輝いた。

 国内で圧巻の強さを誇る〝みまひな〟は、決勝でも息の合ったプレーを披露。下克上を狙うライバルたちを返り討ちにした。伊藤は「ダブルスで早田選手と組んでいる時は、すごくリラックスしながら試合に臨める。それぐらい信用しているし、自分のよさを出しやすい」と満面の笑み。早田も「常に伊藤選手が隣にいてくれて、どんな時も一緒に戦ってくれた。長いようで短い5年間、こういう形で優勝できてよかった」とほほ笑んだ。

 伊藤は東京五輪の混合ダブルスで水谷隼(33)と金メダルを奪取。静岡・磐田出身の同郷コンビの躍進に、列島中が歓喜に沸いた。しかし〝みまひな〟の居心地は、水谷とケタ違いだという。「混合ダブルスでたくさん選手と組ませてもらったのでよく分かるが、早田選手との方が強いと思うくらいの余裕があって、実力が出せる」と切り出した上で「水谷選手と組ませてもらっている時も(早田に)代わってと思っていたくらい。(水谷とのペアは)本当に違うなと思った(笑い)」とまさかの告白。もちろん冗談交じりではあるが、それだけ早田との相性が抜群と言えるのだろう。

 伊藤の思いは早田にも伝わっている。「伊藤選手と出させてもらえる限りは、ずっと(全日本選手権での)優勝を狙いたい。将来は伊藤選手に卓球させるために、私の方からダブルスに誘っているかもしれない」とラブコールを送るなど、まさに相思相愛。今後の活躍にも期待が持てそうだ。