頂点奪取はならなかった。卓球の全日本選手権6日目(28日、東京体育館)、女子シングルス準々決勝で6年ぶり2度目の日本一を目指した平野美宇(22=木下グループ)は、早田ひな(22=日本生命)に0―4のストレートで敗戦。8強で姿を消した。

 同学年のライバル相手に苦戦を強いられた。第1ゲームを1―11で落とすと、第2、3ゲームも奪われた。第4ゲームは11―10でゲームポイントを握ったが、3連続失点で終戦。「前半は離されてしまう場面が多くて、出足から自分の攻めのプレーを出すべきだった。そこは悔いが残る」と唇をかんだ。

 今大会は右足の甲に痛みが出た影響で女子ダブルスを欠場。万全な状態ではなかったものの、ベスト8に食い込み、パリ五輪選考ランキングポイントを25点上積み。「もっと上に行きたかったが、結果だけ見ると去年よりいい。最低ラインのポイントは獲得できたんじゃないかな」と振り返った。

 ただ、パリ五輪選考ランキングポイントは2位以下の争いが特にシ烈な状況。大会前の時点で3位につけていた平野は「2枠に入るにはベスト8の結果では厳しい。次はもっと上位だったり、優勝できる状態になって戻ってきたい。自分が成長、進化していけるように毎日を過ごしていきたい」とリベンジを誓った。

 まだまだ続く代表争い。次の戦いでは必ずテッペンをつかみ取る。