偉大な兄に並ぶことができるか――。卓球の全日本選手権4日目(26日、東京体育館)、ジュニア女子の決勝は張本美和(14=木下アカデミー)が小塩悠菜(14=星槎中)を3―1で下して初優勝。「本当に本当にうれしいですし、結構今はホッとしている」と初々しい表情を見せた。

 前回大会は準優勝だったが、リベンジに燃えた今大会は盤石の強さを発揮。兄・智和(19=IMG)と同じ中学2年生でジュニア制覇を達成した。しかし、兄・智和は一般の部男子シングルスでも水谷隼(33)が持っていた最年少優勝記録を3歳以上更新する14歳6か月で日本一の景色にたどり着いた。美和自身も兄の結果は当然頭に入っており「すごいなと単純に思う」と印象を口にしていた。

 とはいえ、美和も智和の背中をただ眺めているワケではない。張本兄妹を知る関係者は「美和選手は一人でも多くのシニアのお姉さんを倒したいと意気込んでいますよ」と証言。その上で「全日本選手権では何が起こるか分からないですし、張本家は兄の智和選手が14歳で優勝していますから」と躍進に期待を寄せている。

 ジュニア女子の決勝後に行われた一般の部女子シングルスでは「うれしさはいったんしまっておいて、一般に切り替えることができた」と阿部里歩(23=豊田自動織機)を4―0のストレートで下して5回戦進出を決めた。27日以降は難敵との対戦が予想されるが、美和は「もちろん目指すは優勝。向かっていく気持ちを忘れずに頑張りたい」と気合十分。兄妹でまた一つ、新たな歴史を刻む覚悟だ。