昨季リーグ最下位からの巻き返しを狙う日本ハムがキャンプインを前に「ある問題」に直面している。先発投手陣が充実の一途をたどる反面、懸念されていた守護神を含めた救援陣の整備が遅れ気味だからだ。
チームの先発陣はすでに開幕投手を務める予定の左腕・加藤を筆頭に、ここ3年で計28勝を挙げたエース・上沢、WBC日本代表に内定している伊藤の3本柱が確定済み。ここに昨年8月のソフトバンク戦で無安打無得点を達成したポンセや昨季故障で1試合も登板できなかった右腕・ガント、二刀流左腕の上原、5年目右腕・吉田らが続く。この面々を見る限り先発陣は整いつつある。
そのため新庄監督も昨季終了後から「あとは後ろ(救援陣)」と強調。その一環として先発陣の中から中継ぎ適性のある投手を救援陣に回す可能性を示唆していた。
ところが、その構想に暗雲が漂い始めている。
あるチーム関係者が苦渋の面持ちでこう語る。
「監督を含め首脳陣は当初、昨季シーズンを通して定まらなかった抑え役に球威と強心臓を兼ね備えた伊藤を抜擢したかったのですが、本人は先発を希望。そこで昨シーズン序盤に中継ぎで9試合連続無失点を記録した吉田とソフトバンクに移籍した近藤の人的補償でチームに加入した田中正義を守護神を含めた中継ぎ候補にしていたのです。ところがこの2人も先発希望を表明。おかげで構想が振り出しに戻ってしまったのです」
現時点でチームの救援陣には復活を狙う鉄腕・宮西や昨季1年目ながら開幕投手&守護神を務めた北山、シーズン中盤から抑えを担った石川、昨季50試合登板で19ホールドの玉井、オフに阪神からトレードで加入した斎藤らが控える。
ただ、いずれの投手も配置が決まっていないばかりか、年間を通しての活躍は未知数。首脳陣は今後キャンプ、オープン戦での状態や結果を通して見極めていく構えだ。
その一方、野手陣は昨年のドラフトで二刀流の矢沢宏太(22=日体大)や、米メジャーで活躍した加藤豪将(28=メッツ3A)ら即戦力野手を獲得。オフにはFAでオリックスから伏見寅威(32)、元中日のアリエル・マルティネス(26)を迎えるなど着実に厚みを増している。
あとは救援陣が固まれば上位浮上も夢ではないのだが…。












