フィギュアスケート男子で五輪2連覇を果たし、プロ転向した羽生結弦(28)のすさまじい人気ぶりは今なお健在だ。
健康科学メーカーのファイテン社は、6日にオフィシャルストアで羽生のプロ記念モデル「RAKUWAブレスレットウイングスゴールド」(税込2万9700円)の初回出荷分の先行予約を開始。同社の担当者によると、4ケタの在庫を用意しながらも、わずか3時間あまりで完売した。再販予定がある中での大きな反響に「異常というか、本当に(完売までの時間が)早かったですね。弊社としても想定外でした」と驚くばかりだ。
競技者時代は五輪2連覇など、数々の大会で優勝。男子で唯一スーパースラム(主要国際大会6冠)を成し遂げた。昨年7月にプロ転向を表明すると、同11、12月に自身初の単独アイスショー「プロローグ」を開催。今年は東京ドームでスケーター史上初となる単独アイスショー「GIFT」を2月26日に予定し、3月10~12日には、東日本大震災から12年目を迎えるタイミングで「notte stellata」を地元・宮城で実施する。
同担当者は「東京ドームで前人未到のアイスショーを行うことなどが発表されていましたし、みなさんがより注目されていたことが今回の即完売につながったと思います」と分析。プロ転向時には、一部から注目度の低下を懸念する声も聞かれたが「プロに転向されても影響力は全く変わらないですし、それ以上と言っても過言じゃないですよ」とその絶大な人気ぶりに目を丸くする。
活躍の舞台こそ変わったものの、ファンを魅了する唯一無二のカリスマ性は不変。「みなさんがもし必要としてくれるなら、必要とされたようなスケートを常に全力を尽くしてやっていきたいと思います」。今年も周囲の想像を超える演技で、圧倒的な存在感を氷上で見せてくれそうだ。