ホトケの顔もいつまでか――。巨人・原辰徳監督(64)がノリノリだ。昨季はリーグ4位に沈み、進退問題まで取りざたされた。シーズン中は怒りと悔しさをにじませる日々だったが、早々と迎えたオフに入って別人のように上機嫌。最大の転機は忌まわしき抽選の〝黒歴史〟に終止符を打ち、獲得に成功したドラフト1位・浅野翔吾外野手(18=高松商)の存在なのだが…。
原監督は新春恒例となっている国際武道大での特別講義を10日に行い、学生たちに人生の先輩として数々のメッセージを送った。ただ、堅い話ばかりではなく、幼少期から大好物というフランクな話題にも触れ「僕にとってメロンパンはメロンパンでなきゃダメ。シンプルなメロンパンが好きですね。ですから、今のメロンパンはメロンパンであって、メロンパンではないみたいなメロンパン。それと牛乳。菓子パンには牛乳ですね」と軽妙なトークで盛り上げた。
屈辱にまみれた昨季のシーズン中とはまるで別人だ。毎日のように苦戦を強いられ、試合後は目を真っ赤に充血させ、顔面は紅潮…。しかし、オフに入ると持ち前のサービス精神はBクラスに沈んだ指揮官とは思えないほどグングン加速。最たる例は、宮崎で行われた秋季キャンプだ。初日に恒例の伊勢エビが贈呈されると、まさかの行動にうって出た。両手にエビを持ったまま「伊勢エビのように!」と両足を交互に上下させる衝撃の〝エビダンス〟を披露。関係者は「サービス精神とえびを体現する発想力がすごすぎます。さすがです…」と頭を下げたほどだった。
他にも球団公式のインスタライブで、松田(前ソフトバンク)の獲得を〝フライング発表〟しかけて周囲に慌てて制止されるなど、とにかくゴキゲン。その要因について球団関係者は「浅野くんのおかげですよ。くじ引きですべてが変わった気がする。あんなに喜んだ監督の顔を見たことがないし、あのドラフトの日で不本意なシーズンも消し飛んだんじゃないか」と分析する。
ただ、別の球団スタッフは「原監督は生粋の勝負師で負けず嫌い。今だけですよ。キャンプ、オープン戦を経て開幕すれば、またすぐに鬼の顔に戻りますよ。勝って毎日笑って過ごせれば一番だけど、相手もあることだから」と〝警戒〟も緩めない。
原監督自身にとって、ドラフトの1度目の入札で行われた抽選で勝利したのが、実に14年ぶり。紆余曲折を経て歓喜の獲得となり〝キャラ変〟までさせた金のタマゴだ。浅野の春季キャンプの一軍スタートについて「もちろん、ないとは言えない」としつつも「最初から一軍に来ちゃうと大変かもしれない。満を持した状態で一軍に上がるということも非常に重要なことだと思うし、むしろそっちのほうが重要。彼が大きく育つためにはどうするべきか」と慎重に見極めていく方針を示した。
山口オーナーから3年ぶりのV奪回を厳命された原監督は「1年1年が勝負」と背水の陣で2023年シーズンに臨む。












