フィギュアスケート男子で五輪2連覇を果たし、プロに転向した羽生結弦(28)が、節目のタイミングで希望を届ける。

 日本テレビは9日、3月10~12日にアイスショー「羽生結弦 notte stellata」(3月10~12日、宮城・セキスイハイムスーパーアリーナ)を開催すると発表。昨年7月のプロ転向後、地元・宮城県でアイスショーを実施するのは初めてとなる。

 2011年3月11日に発生した東日本大震災で羽生も被災。家族と避難所生活を余儀なくされた。建物などが崩れ、水道管が破裂した状況下で、ふと見上げた空に浮かぶ星空に希望の光を感じたという。当時を回想した羽生は、東日本大震災の日の満天の星のように、被災地から希望を発信することで、少しでも人々が笑顔になれるきっかけをつくりたいとの思いから今回のアイスショーを企画した。

 アイスショーのタイトル「notte stellata(ノッテ・ステラータ)」は、イタリア語で「満天の星」を意味しており、羽生に加え、世界で活躍するプロスケーターも出演予定となっている。

◇羽生が寄せた動画コメントは以下の通り

 今まで3月11日って、コメントを出すことぐらいしかできなくて、自分の演技を届けたいと思っていても、なかなか演技する機会だったりだとか、みなさんの前で何かを届けられる機会ってやっぱりつくるのが難しかったです。ただ、こうやってプロになったからこそ、大切な日に演技できるっていうことがやっとできるなという気持ちもありますし、3月11日じゃないと届けられない気持ちだったりだとか、3月11日の日だからこそ思っていただける気持ちだったりとか、受け取り方だったりとか、いろんなことがあると思うので、そういう意味ですごく大切に大切に演技していきたいなって思います。

 僕はそれこそ媒体なので、自分の気持ちの中で、もちろん自分としてはこういう気持ちを受け取ってもらいたいとか、こういうストーリーがあるんだよとか、もちろんあるんですけどどっちかっていうと、みなさんにとっての、みなさんの中のそれぞれの3・11を思い出したり、その時の夜空をちょっと思い出してみたり、人と人とのつながりを感じられたり、そういう機会になったらいいなって思っています。

 とりあえず仙台で生きている人間としては、そこまで星が輝いている夜空を見たことがなくて。一気に真っ暗になって、本当に電気が何もつかなくなって。本当に暗い街の中に光る星たちの光がこんなにも明るいんだっていうことをすごく思いました。