カタールW杯で結果を出した日本代表の森保一監督(54)の続投が決まった。連載「森保ジャパン〝継続〟の理由」第1回では、これまで4年に1度のW杯をキッカケに監督交代を決断してきた日本サッカー協会が2026年W杯に向けて「続投」を選択した事情に迫る。
【森保ジャパン〝継続〟の理由(1)】これまでW杯を機に日本代表監督を代えて、新たなステージに挑むのが通例だった。日本サッカー協会の元会長で日本代表を担当する強化委員長(現技術委員長)も務めた川淵三郎氏は「ずっと張りつめてきたから、少し離れてリフレッシュするのがベスト」「新しい考え方も必要」と〝4年交代〟を支持していた。
しかし、今回はW杯を超えて初めて続投することになる。Jクラブで強化担当を務める関係者は「代表チームは活動する期間が少なくなっていて、各国を見てもW杯後に監督を続投させるところは多い。方針が変わらないことで選手たちも戸惑わないし、継続してチーム強化、進化させることができる」と指摘し、国際サッカー界の〝潮流〟からも不自然な動きではないという。
もちろん、森保監督が世界の大舞台で目に見える結果を出したこともある。W杯で決勝トーナメント進出を果たしように劣勢の中でも〝名采配〟で勝利をもぎとった。しかも強豪ドイツ、スペインから金星を挙げて世界を驚かせたのだから、続投プランが浮上するのも「当然」。指揮官が抜てきした若手選手が育っていることも「続投」の要因といえる。
その一方で日本人指導者のメリットも理由のようだ。「日本人なら意思疎通の面、選手たちやスタッフとのコミュニケーションに問題はない。綿密な連係がとれるし、スムーズにチーム運営ができる」「辞めれば母国に帰るだけの外国人とは覚悟が違う」「臨機応変にサッカーを変えられた。さらに選手やチームを進化させられる」との意見も出ている。
実際、協会に日本代表監督を紹介し、本格交渉した経験もある公認資格を持つ代理人は「森保監督が日本サッカーのために…という姿勢を強く打ち出したのは、高く評価されるべきだ。それが選手のモチベーションを高めた部分は大きい」と高評価した。ただ、日本サッカー協会の続投方針にはネガティブな要素も見え隠れしている。












