カタールW杯で決勝トーナメント進出を果たした森保一監督(54)が引き続き、日本代表の指揮を執ることになった。結果を出したことに加えてリストアップした外国人指導者の招聘が難しい状況となり、森保監督で2026年W杯に臨む構えとなったが、日本サッカー界の事情も続投を後押しした。

【森保ジャパン〝継続〟の理由(3)】森保監督は決勝トーナメント進出という成果を挙げた。しかも〝采配ズバリ〟でドイツとスペインから金星を挙げた手腕も高く評価された。さらにリストアップした外国人指揮官の招聘には多額の費用が必要となり、新型コロナウイルス禍の影響で財政難の日本サッカー協会には大きな負担となる。

 こうした状況もあって続投への道筋ができたとみられる。さらに日本サッカー協会の田嶋幸三会長は、技術委員会の判断と強調しながらも「素晴らしい仕事をしてくれた。間違いなく次の監督候補の1人」と指揮官の続投を支持。するとテレビ朝日系「報道ステーション」に出演した森保監督は「要請があれば引き受けるか? はい。続けたいと思います」と前向きな姿勢を示した。

 この発言に、外国人選手を欧州や日本に送り込んでいる代理人は、代表監督の去就問題について「普通は〝しっかり考えて決めたい〟とか〝周囲と話し合って〟とか言うものだけど、結果を出した監督が公の場で〝やる〟と言ったのだから、固辞することはない。それに協会がいまさら〝やらせない〟と言うのも難しいし(オファーしなければ)森保監督に重大な問題があるのではいう見方が広がる」と指摘した。

 また、続投の要因には言葉の壁がない森保監督と選手らが円滑に「コミュニケーションがとれる」ことも理由だ。今大会もイレブンとの意思疎通がうまくできたことが快進撃の理由に挙げられているが、J1クラブ関係者は「じゃあ、森保監督のほかに日本人候補はいないのかってなるけど、実際に適任者がいない。そこも大事なところでは」と〝分析〟した。

 日本人指導者はJリーグ制覇をはじめとする複数タイトルと奪取や、日本代表選手として戦った経験などが〝資格者〟となるが「多くの人が支持するような日本人の監督はいないかな」とし、結果「日本人なら続投させるしかなかった」という。