フィギュアスケートの全日本選手権2日目(23日、大阪・東和薬品ラクタブドーム)、男子ショートプログラム(SP)で世界王者の宇野昌磨(25=トヨタ自動車)は、国際スケート連盟(ISU)非公認ながらも今季世界最高得点の100・45点で首位発進した。安定した強さを発揮するエース。トップスケーターだけが持つ〝スゴさ〟が足元に表れていた。
SP曲「Gravity」に合わせ、4回転フリップ、4回転―2回転の連続トーループ、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を軽やかに着氷。最後のスピンでミスが出たが「自分の最高のコンディションでのSPと比べると、まだできなかったところはあるが、今日できる最大限ができた」と納得の表情を浮かべた。
かつてはシルバーコレクターと言われたこともあったが、昨季の世界選手権、今季のグランプリ(GP)ファイナルで金メダルを獲得。王者の名を揺るぎないモノにする宇野の技術の高さが、スケート靴のブレード(刃)に表れている。
2020年頃から宇野が使用するブレードを製作する山一ハガネ(愛知・名古屋市)の石川貴規氏は「スケーティング時にもエッジ同士が当たったり、ジャンプの時にガチャガチャしてしまうことが少ない」と証言。
「使用期間や頻度にもよるが(使い終えて)戻ってきたブレードを見ても傷が少ないなと感じる。靴自体のメンテナンスも少ない。うまいスケーターはブレードの傷が少ない。普段からジャンプで派手に転ぶことも少ないのでは」と明かした。無駄のないスケーティング、ジャンプのスキルを身につけているからこそ、美しいブレードが保てているというわけだ。
さすがの世界王者は、3年ぶり5度目の日本一に王手をかけた。25日のフリーに向けて「(GP)ファイナル同様、コンディションに合わせた演技ができたら」。クリスマスの夜に、自らの演技でファンに最高のプレゼントを届けるつもりだ。











