レッズやナショナルズでGMを務め、現在はMLBアナリストして活躍しているジム・ボーデン氏は19日(日本時間20日)に米スポーツサイト「アスレチック」で「今オフ、ここまでの最大の勝者と敗者」と題し、メジャーの今オフを評価。エンゼルスの大谷翔平投手(28)を敗者の5位に挙げた。

 その理由を「大谷はメジャーのサービスタイム5年で調停権を持っていたから、野球界全員と比較できたのに、どういうわけか10月に1年3000万ドル(約39億6000万円)の契約を結んだ」とした。10月1日(同2日)にエンゼルスが大谷と合意を発表した直後、ボーデン氏は自身のツイッターに「理解に苦しむ」と投稿している。

「2021年のア・リーグMVPで、今年はアーロン・ジャッジ(ヤンキース)に続いて2位。ジャッジが1年4000万ドル(約52億8000万円)、カルロス・コレア(ツインズFA)は2022年に3500万ドル(約46億2000万円)支払われ、新しい契約は(13年総額)3億5000万ドル(約462億円)。二刀流としての大谷はユニークで、3500万ドルから4500万ドル(約59億4000万円)を強く主張できたのに」

 大谷は今季、ワールドシリーズが始まった1903年以後、初めて投打でダブル規定に到達。1918年のベーブ・ルース以来、104年ぶりとなる「2桁勝利(15勝)&2桁本塁打(34本)」を達成した。球史に残る偉業は比較対象がないだけに年俸に換算するのは難しいところだ。

 同氏は「確かに1年3000万ドルは調停権を持つ選手の最高額となったし、来オフはFAで、たくさんお金を稼ぐだろう。だが、調停員らに対し、二刀流のユニコーンである大谷が投手及び打者として提供しているものにもっと支払うべきと説得するのは簡単だったはず」と主張した。

 ちなみに今オフ最大の勝者はレッドソックスに移籍した吉田正尚外野手(29)の代理人を務めるスコット・ボラス氏とボラス・コーポレーション。超大型契約を複数成立させており、同サイトのケン・ローゼンタール記者によると15日(同16日)時点で今オフの総額はすでに11億7200万ドル(約1547億円)だ。コミッション額は少なくとも6200万ドル(約82億円)と予想され、今後も増える見込みだという。

 ボラス氏が大谷の代理人を務めていたらどうなっていたのか…。