日本の頂点に立つのは誰か――。フィギュアスケートの全日本選手権は、22日に大阪・東和薬品ラクタブドームで開幕する。今大会には世界の舞台で活躍した有力選手が顔を揃え、中でも女子はシ烈な優勝争いが予想される。その決戦を前に、五輪2大会出場でプロフィギュアスケーターの鈴木明子氏(37)が取材に応じ、男女シングルの展望を語った。
これまで数々のドラマが生まれてきた全日本選手権は、今回も有力選手がひしめき合う。女子は三原舞依(23)と坂本花織(22=ともにシスメックス)が優勝争いの軸になりそうだ。
北京五輪出場を目標に掲げていた三原は、選考会を兼ねた昨季の全日本選手権で4位。表彰台に届かず、大舞台の切符をつかめなかった。そんな中、今季は会心の演技で大躍進。グランプリ(GP)シリーズで2連勝すると、初出場となったGPファイナルはショートプログラム(SP)の2位から逆転優勝を果たした。
鈴木氏は「五輪シーズンで悔しい思いをしたところが一番大きいかなと思います。そこをバネにしているのでは。すごくいい状態で、プログラムも仕上がってきている。安定感と高い集中力が武器。持ち前の伸びやかなスケートに今季は力強さも感じます」と心技体の充実を指摘した。
一方の坂本は、GPファイナルでまさかの5位。昨季の世界女王として追われる立場となり、重圧と戦う日々を過ごしている。だが、鈴木氏は悲観していない。「苦しいとは思うけど、ある意味GPファイナルでうまくいかなかったからこそ、全日本までに追い込みができるのでは。全日本の戦い方を知っているのが坂本選手ですし、いい形で吹っ切れてくれたら」とエールを送った。
他にも、GPシリーズ第2戦スケートカナダ優勝の渡辺倫果(20=MFアカデミー)、ジュニアGPファイナル覇者の島田麻央(14=木下グループ)なども名を連ねており、激しい戦いが予想される。
男子はGPファイナル覇者で世界王者の宇野昌磨(25=トヨタ自動車)が大本命だ。鈴木氏は「五輪が終わった直後のシーズンとは思えないくらいです。すぐに前を見据えて、取り組んできた成果が結果に表れている」と太鼓判を押す。また、幾多のケガを乗り越えたGPファイナル2位の山本草太(22=中京大)も順調な仕上がりを見せており「試合間隔が短いのでいい調整ができるかがカギ。GPファイナルでようやくSP、フリー揃えることができたことを自信にして、いい状態を維持できていたら楽しみ」と期待を寄せた。
勝利の女神は、いったい誰にほほ笑むのか。氷上の熱い戦いに注目だ。











