先代からニューリーダーへ――。巨人の新たな主将に就任した岡本和真内野手(25)。ノホホンとした雰囲気を漂わせながらも3年ぶりのV奪回へ、来季はチームのまとめ役としての手腕も注目される。ただ、最初は誰しもが戸惑うところ。かつて主将としての苦悩を明かし、阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチ(43)が飛ばした〝珍指令〟も岡本和の一助となりそうだ。
今季の岡本和は5年連続の30発超えを果たしたものの、チームは屈辱の4位に低迷。変革の時を迎えた原巨人では、主将も8年間務めた坂本から岡本和にバトンが渡された。
ただ、やはり初めての経験。岡本和もまだ実際に何をどうすればいいか想像がつかない様子だ。理想とするキャプテン像も「特にないですけど、しっかりと僕のほうを見ると思いますし、一丸となってやっていきたい」と模索段階だ。
そんな中、2014年までの8シーズンで主将を務めた阿部ヘッドは、経験者として11日にこうアドバイスを送った。
「今まで通り自分がやるべきことをきっちりやるのも大事ですし、その中にプラスアルファ、チーム全体を見回す、見渡す、見るということをやってくれれば。それだけで十分ですよ。後輩もいっぱいいますから、模範になってくれれば」
性格や考え方も異なるだけに、岡本和の自主性も尊重したかったのだろう。深く言及することはなかったものの、開幕すれば話は別だ。いや応なしに日々ついて回るのがチームの勝敗。特に主将時代の阿部ヘッドが頭を悩ませたのは、連敗が続いた時にどうするかだった。
「勝つことが一番の薬だ」(阿部ヘッド)と理解しつつも、全力を尽くしてもコントロールできないのが勝負の世界。そこで、時には周囲の選手に対して〝むちゃぶり〟を命じたこともあった。
「とにかく笑ってろ。コイツ、バカなんじゃねえの?って思われるくらい笑え」
負けが込めば、チーム全体の雰囲気も沈みがちとなり、どんなに切り替えたつもりでもネガティブ思考に引っ張られることもある。そんな時こそ、主将として強烈なリーダーシップを発揮し、同僚たちを動かして強引にでも停滞ムードを一掃した。
長いシーズンで必ずといっていいほど訪れる連敗地獄。いずれ岡本和にも〝その時〟が訪れる。新主将はどんな立ち居振る舞いで窮地を乗り越えるのか見ものだ。













