手負いの巨人は3日の阪神戦(東京ドーム)に1―2で敗れ、4連敗で借金は7まで膨らんだ。気がかりなのは新型コロナに感染する以前から、低空飛行が続いている主砲・岡本和真内野手(26)の状態。1か月近くも豪快アーチが鳴りを潜め〝外野〟からは「喜怒哀楽を出すべき」などの注文が飛んでいる。ただ、本人はすでに感情を爆発させたこともあり、八方ふさがり状態となっている。

 G党の希望を乗せた岡本和の飛球も、相手センターのグラブに収まりゲームセット。散発5安打でチグハグな攻撃に走塁ミスも起こり、得点は吉川のソロのみに終わった。試合後の原辰徳監督(64)は「打線がもうひとつ打てなかったというところですね。もう少しバットが振れないといけないな、というところはありますね」と攻撃陣に奮起を求めた。

 中でも前半戦から厳しい目を向けられているのが、不動の4番打者・岡本和だ。7月は18試合で打率2割2分2厘、1本塁打、3打点と失速。相手から最もマークされる難しい立場ではあるが、なかなか好調を維持できず、打線を分断してしまった試合もある。何よりも本塁打を放ったのは、7月6日のヤクルト戦(東京ドーム)が最後。これまで何度もそのバットでチームの危機を救ってきたが、約1か月も本塁打がなく、打点も稼げなければ、なかなかチームも浮上しない。

 そのため、評論家諸氏からは打撃に関する技術論にとどまらず「喜怒哀楽を出すべき」「覇気がない」など立ち振る舞いにまで次々とツッコミを受ける事態に…。ただ、普段は感情をグッとこらえる岡本和だが、すでに7月のある試合では珍しく爆発させたこともあった。

 打席で凡退した後、ベンチに戻った岡本和は、悔しさのあまり自身のヘルメットを放り投げた。意図して道具に八つ当たりしたわけではないだろうが、ヘルメットはベンチ内をコロコロと転がってどこかへ…。ベンチに腰掛けたまま天を仰ぎ、顔を手で覆っていると、行方知れずとなったヘルメットを拾い上げて届けてくれたのが、兄貴分でもある村田修一打撃兼内野守備コーチだった。どこかバツが悪そうではあったものの、現役時代に同じ背番号25を背負い、4番の重圧とも戦った村田コーチの優しさだったのだろう。

 グラウンド外から言われるまでもなく4番の自覚を持ち、もがき苦しんでいる岡本和。この日は第1打席で左前打を放ち、4打数1安打。アウトにはなったものの、本人のバロメーターでもある反対方向の右中間深くへの飛球も放った。凡退した打席も含めて今後の呼び水とできるのか。主砲の豪快弾でチームを勢いづかせたいところだが――。