ソフトバンクから海外FA権を行使した千賀滉大投手(29)が、11日に5年総額7500万ドル(約102億円)でメッツと合意した。球団公式サイトなどが報じた。2010年の育成ドラフトで入団。サクセスストーリーを歩み続けて夢をかなえた。これまでも「人」との出会いで自らを高めてきた右腕。米球界のレジェンドのバーランダー、シャーザーを擁するメッツでさらなる進化を遂げて〝SENGA旋風〟を巻き起こす。
2017年のWBCで心を揺さぶられて以来、抱き続けてきた夢を成就させた。千賀が米大リーグ・メッツと契約合意したことを球団公式サイトなどが伝えた。契約にはトレード拒否権と、25年シーズン終了後にFAとなれるオプトアウトの権利が含まれているという。
千賀は10年の育成ドラフト4位でソフトバンクに入団。17年のWBCの登板で明確に意識して以降は、ブレることなくメジャー挑戦への思いを貫いてきた。圧倒的な奪三振率の高さと7年連続2桁勝利の実績を引っ提げて海を渡る。
育成選手からのサクセスストーリー。数々の「人」との出会いにより自らを高めてきた。入団1年目のオフ、鴻江寿治氏が主宰する合同自主トレに参加。そこではソフトボールのリビングレジェンド・上野由岐子とも出会った。そしてこのような言葉を贈られている。
「常にトップの人、一流、超一流の人と過ごして、その人の考えていること、感じていることを常に肌で感じておくことがいい。二流は二流のことしかしていないし、三流は三流のことしかしていない。一流、超一流はそれに見合ったことをしている」
育成選手からのスタートだった千賀にとって、周りに流されることなく、一流から学び続けることは自らの指針にもなってきた。そして成長を遂げてきた。球界を代表する投手となってからも、その立場に甘んじることなく、オフになると米国へ出向きパドレス・ダルビッシュに師事するなど、超一流の考えに触れて吸収することを目指してきた。
その点、移籍するメッツの環境は千賀のさらなる進化にとってプラスとなりそうだ。メッツは今季3度目のサイヤング賞を獲得したジャスティン・バーランダー、通算201勝で同じく3度のサイ・ヤング賞を誇るマックス・シャーザーを擁する豪華先発陣。千賀にとって大いに学びや新たな発見があることは間違いなく、両レジェンドの存在が決断する一因にあったとしてもおかしくはない。
全国的には無名の公立・蒲郡高校から育成選手として入団。常に成長を模索してメジャーリーガーにまで上り詰めた千賀。世界最高峰の先発陣の中に身を置き、さらなる高みを目指していく。











