故郷に恩返しをする。NPBで生涯打率3割2厘、通算2186安打をマークした内川聖一内野手(40)が、九州アジアリーグの「大分B―リングス」に入団することが分かった。横浜(現DeNA)、ソフトバンク、ヤクルトで活躍し、今季限りでNPB引退を表明していた。昨季、誕生した地元の独立リーグ球団からのラブコールに応え、新たなユニホームを着て大分を熱く盛り上げる。

 球界を代表する安打製造機が生まれ故郷・大分で新たなスタートを切る。今季、内川はNPBからの引退を決断。3球団22年間のプロ野球生活にいったんの区切りをつけた。

 その上でヤクルトでの引退会見では「生まれた時から父が高校野球の監督をやっていました。僕自身を作ってくれた野球に感謝しないといけないと思いますし、どのように野球に恩返しできるのかというのを考えながら、今後の人生を作っていければいいなと思います」と口にしていた。

 かねて「大分に恩返しをしたい」との思いを強く持っている。昨季から誕生した大分B―リングスからの熱いオファーを受けて入団を決めた。自らの原点でもある地元・大分で、感謝の思いを込めて元気にプレーする雄姿を見せていく。

 内川は2000年のドラフトで1位指名を受けて、父・一寛さんが監督でもあった大分工から横浜(当時)に入団。11年からはソフトバンクに移籍し、史上2人目の両リーグ首位打者も獲得した。地元のスター選手として大分に元気を与えてきた。3球団22年間で積み上げたヒット数は2186本。今季の一軍出場は7試合にとどまったものの、ファームでは打率3割3分5厘、4本塁打を放ち、いつでも行ける状態を保った。ヒットメーカーぶりは健在だ。

 大分B―リングスにとっても内川の加入は大きい。シーズンでは独立リーグのグランドチャンピオンシップで頂点にも立った馬原監督率いる熊本の「火の国サラマンダーズ」に連覇を許した。野球熱が高い地ではあるものの観客動員数でも苦戦している。そんな中で地元で絶大な人気を誇り、発信力もある内川の存在が、球団の知名度アップにとってもプラスになることは間違いない。

 日本中がコロナ禍からの復活を目指す2023年。「おんせん県」として知られる大分も本格的に活気を取り戻していく1年になる。内川が恩返しの思いを胸に地元を熱く盛り上げる。