新日本プロレスの棚橋弘至(46)が1日、ドラディション代々木競技場第二体育館大会で〝炎飛龍〟藤波辰爾(68)との師弟対決に勝利した。

 藤波のデビュー50周年記念ツアーの最終戦で実現したのは、2002年10月の無我後楽園大会以来実に20年ぶりの師弟シングル戦。序盤から重厚なレスリングを展開した棚橋は、ドラゴンバックブリーカー、サソリ固め、ドラゴンスクリューと藤波の得意技を立て続けに浴びた。

 それでも再三にわたるドラゴンスリーパーをツイストアンドシャウトで切り返すと反撃開始。ドラゴン式張り手の応酬からスリングブレイドを決めて勝負に出る。最後はボディーアタック式ハイフライフローからの正調ハイフライフローで3カウントを奪った。

 試合後のバックステージに藤波とともに現れた棚橋は「本当に今日戦って、藤波さんのうまさを、懐の深さを。僕はプロレスラーになりたくて、藤波さんを目標に頑張ってきて間違いじゃなかったなって今日思いました。本当に」と感極まって涙。藤波から「泣くなよお前、引退じゃないんだぞ」と胸を張られると笑顔に戻り「もう一度、僕と肉体改造してください」と呼びかけた。藤波がアントニオ猪木さんのテーマ曲「炎のファイター」で入場してきたことに関して「2対1で戦うような気持ちで『うわー、マジか』と思いましたけど。藤波さんだからこそ喜んでくれているんじゃないかと思います」と感慨深げな表情を浮かべていた。