リベンジの機会を失った。全日本柔道連盟は24日、世界選手権(来年5月、ドーハ)の選考会を兼ねるグランドスラム(GS)東京大会(12月3日~4日、東京体育館)に出場予定だった男子100キロ超級の斉藤立(20=国士舘大)がケガで欠場すると発表。繰り上げ選手には太田彪雅(24=旭化成)が選出された。

 五輪2連覇の斉藤仁さん(故人)を父に持つ斉藤は、10月の世界選手権(タシケント)で銀メダルを獲得。ただ、世界の頂点に届かなかったことから「応援してくださった人とか、支えてくださった人に本当に申し訳ない気持ちが強い」と悔しさをにじませた上で「これも全部経験。(2024年パリ)五輪までに考えたらやることはいっぱいあるし、もっと自分の経験と技術的な組手を磨いて、対策もしっかりしていけば、絶対に負ける相手ではない」と前を向いていた。

 抜群の潜在能力を誇るだけに、柔道関係者からも期待が集まっている。とはいえ、ケガが多いことを懸念する声も聞かれていた。まさに不安が的中する形となった斉藤は「ケガをした直後ということもあり、精神的につらい状況ですが、マスターズに向けて今できることをやるしかないと思っています。悔しい気持ちを糧にし、次に向けて覚悟を決めてやらなければならないので、まずはしっかり治療に専念したいと思います。これからも応援のほどよろしくお願いします」などと心境を明かした。

 ケガの詳細は公表されていない。