中日・福谷浩司投手(31)が6日、沖縄・北谷での秋季キャンプ第1クール最終日に2度目のブルペン入り。途中から立浪監督が打席に立ったが、臆することなくバンバン内角へ投げ込んだ。

 結局、オール直球で51球を投じた10年目右腕は「昨日、球場で会った時に『福谷、存在感ないやないか』みたいなことを言われて、明日、投げるので見に来てくださいみたいな話をしていた。そしたら今日、気づいたら立っていたので、最初は〝ウソやん!〟と思った。フォームやボールの質よりも、立浪さんに初めて立ってもらって実際に内角へ投げられたりとか、そういうことができたのは良かった」と明かす。

 立浪監督は本来の左打席だけでなく、右打席にも立ったが、福谷は「緊張は全然しなかったです」とケロリ。それでも「ただ突っ立っているだけではなくて、タイミングを上手に取られていたので、本当に実戦で投げているような雰囲気にはなりました」と感謝する。

 立浪監督は「ボールには力がある。結構、いろいろ細かい部分を考える選手なので、もう1回真っすぐの強さを求めようということで、今回こっち(沖縄)に来ている。まだまだボールの強さは出ると思う。本人も投手コーチと話しながら工夫してやっているので期待している」と語った。

 今季は5試合に登板し、1勝3敗、防御率9・00と首脳陣の期待を大きく裏切った。今キャンプのテーマは直球の力強さ、質を高めること。「そこがうまくいかなかった分、小手先の何かに頼ってしまったりして結果、それでカウントを悪くしてしまったり、いろんな失敗をしてきた。そこが一番のポイントだと思うし、それができなかったら投手としてやっていけない。そこはずっと大事にしているが、特に改めて大事にしている」と語気を強める。

 一昨年はキャリアハイの8勝をマークし、昨年は開幕投手の大役を務めたが「(今キャンプで)最年長と言われるとこそばゆい感じもするが、今シーズンの結果も含めて余裕を持っている場合じゃない。むしろ今年結果を出した若い子からどれだけ学んで、どれだけそれを自分に生かして〝来季を見てろよ!〟と、それぐらいのつもりでいる」ときっぱり。今キャンプでひたすら直球を磨き、もう一度輝きを取り戻すつもりだ。