20日の開幕が迫ってきたカタールW杯の1次リーグ各組を予想する連載の第7回、元日本代表FW武田修宏氏(55=本紙評論家)が注目のG組を徹底分析。V候補ブラジルが20年ぶりの優勝に向けて「圧倒的な個人の力」で他国に大勝すると、予測した。

【勝ち上がるのはこの国だ⑦=G組、ブラジル、セルビア、スイス、カメルーン】史上最多となる5度のW杯制覇を誇るブラジルは強豪国ひしめくW杯南米予選を堂々の首位で通過した。

 武田氏は「もう圧倒的じゃないかな。ブラジルは。予選もそうだったけど、攻守ともに安定感があるし、組織力もあって、選手層も厚い。それに何といってもネイマール(パリ・サンジェルマン)を筆頭に選手個人の能力が本当に高いからね。2002年日韓W杯以来、20年ぶりの優勝が彼らには見えているじゃないかと思うよ」と絶賛した。

「ブラジルが強い理由の1つに、徹底した準備がある。どんな環境でも、どんな日程でも、個人の能力とか意識の高さでコンディションを試合に合わせせられるから。短期決戦ではチームや個人の調子にムラがあったりするものだけど、ブラジルにはほぼない。だから強いんだよ。国際舞台ではチーム戦術が緻密になって、組織力が重要とか言われるでしょ。でも、今大会でブラジルが優勝して、やっぱりサッカーは個人の力が一番大事なんだってことを世界に知らしめてほしいね」と力を込めていた。

 2位には元J1名古屋監督だったドラガン・ストイコビッチ監督が率いるセルビアを推した。武田氏は「セルビア代表の喜熨斗(勝史)コーチからチームの情報は聞いている。細かいことは言えないけど、攻撃面は世界トップクラスの国に匹敵するんじゃないか。堅守速攻のスイスも良いチームだけど…」と指摘。注目選手としてMFドウシャン・タディッチ(アヤックス)とFWドウシャン・ブラホビッチ(ユベントス)を挙げた。その上で「攻撃の反面、守備はもろそうけどね」と分析していた。