中東で初開催となるカタールW杯は20日に開幕する。参加32か国がしのぎを削る1次リーグ各組を元日本代表FW武田修宏氏(55=本紙評論家)が徹底分析する連載の第3回。C組の行方を占ったが、優勝候補のアルゼンチンは〝メッシ布陣〟の完成度がカギを握るという。

【勝ち上がるのはこの国だ③=C組、アルゼンチン、ポーランド、メキシコ、サウジアラビア】FWリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)率いる優勝候補のアルゼンチンがC組で1位抜けするという。武田氏は「南米予選でブラジルに次いで2位突破。うまいし、速いし、激しいっていう感じだよね。メッシはもちろんだけど、他にも欧州のビッグクラブでプレーする選手も多いし、どのポジションにもタレントがいて充実しているね」と分析した。

 アルゼンチンが決勝トーナメントに進むのは「間違いない」というものの、武田氏が注目するのは35歳で5度目のW杯となるメッシの生かし方という。「ベテランになって運動量はさすがに減っているからね。ゴールを奪うことに専念してもらうには守備の面の負担を減らさないといけない。だから周囲の選手にはメッシの分もハードワークが求められるし、メッシのエリアが狙われるのもカバーしないといけない」と指摘した。

 そして2位突破はメキシコになるとみている。「メキシコは伝統的にパスサッカー。ポゼッションし、しっかりとつないでくるイメージだね。それでいてプレーに鋭さと激しさがある。堅実なポーランドを2位に予想しなかったのは、メキシコの(ヘラルド)マルティーノ監督がアルゼンチン(代表)の元監督なので優勝候補ともいい勝負になると思った。その差だね」という。

 またサウジアラビアについては「それに決勝トーナメントに行くには力が足りない。全体的に厳しいんじゃないか。カタールと同じ中東の国で気候的には地の利はあるけど、いろいろな事情もあるからね」と予想した。