カタールW杯は11月20日に開幕する。異例の11月開催となった今大会に向けて元日本代表FW武田修宏氏(55=本紙評論家)が1次リーグ各組を徹底分析する新連載「勝ち上がるのはこの国だ」がスタート。第1回は開催国が入るA組の行方に迫った。

【勝ち上がるのはこの国だ①=A組、カタール、オランダ、セネガル、エクアドル】実力上位のオランダの実力が抜けているが、開催国のカタールが不気味な存在となる。武田氏は「欧州勢と他の大陸勢とは大きな差が出ている。というのも、今大会に向けては欧州ネーションズリーグがあって地域内で切磋琢磨した。その影響からW杯でも欧州勢が優勢になる」と分析した。

 こうした現状を踏まえてオランダがA組1位で1次リーグを突破するのは必然という。「DFの(フィルジル)ファンダイク(リバプール)を中心にMFに(フレンキー)デヨング、FWに(メンフィス)デパイ(ともにバルセロナ)がいて、チームのバランスが取れている。得点率も高いし(ルイス)ファンハール監督は勝ち抜くコツをわかっている。世界に知られる名将だからね」

 2位には悩んだ末に開催国ではなく、セネガルを推した。武田氏は「やっぱり欧州クラブでプレーしている選手も多いし(サディオ)マネ(バイエルン・ミュンヘン)がいるのはチームの強みになる。決定力もあるし、経験もあるからチームの中心選手としてけん引できる。他にもタレントはいるし、最後のところをこじ開けるための個の力があるから」と、総合力で予選突破と予想した。

 さらに毎大会、ダークホースとなる開催国について「地元の利を生かせるのはたしかに有利なんだけど、厳しいんじゃないかな。実力国とも対戦しているけど、なかなか勝てていないのが証拠だよ。エクアドルは堅守が特長で南米予選もギリギリで突破。予選でもあまり得点が取れていないんだよ」と分析していた。