約1か月間の熱戦が繰り広げられるカタールW杯(20日開幕)について元日本代表FW武田修宏氏(55=本紙評論家)が1次リーグ各組を徹底分析する連載の第4回は前回王者フランスが入ったD組を予想。さらにFWキリアン・エムバペ(パリ・サンジェルマン)が得点王&MVPになると予測した。

【勝ち上がるのはこの国だ④=D組、フランス、デンマーク、チュニジア、オーストラリア】注目は2018年ロシアW杯を制したフランスだ。大会2連覇を狙う中、戦力も充実。武田氏も「前回の優勝で自信もあるだろうし、メンバーも整っている。もちろん、優勝候補だよ。(ディディエ)デシャン監督も連覇を狙っているだろうしね。実力者も健在。若手選手も入ってきてチームに勢いもあるけど、安定感もあるから」と分析する。

 フランスの強みは攻撃陣という。特にFW陣は世界最優秀選手賞「バロンドール」を獲得したカリム・ベンゼマ(レアル・マドリード)やエムバぺ、アントワヌ・グリーズマン(アトレチコ・マドリード)と欧州ビッグクラブで「エース」と呼ばれている名ストライカーがそろう。「その3人が3トップを組んだら、それだけでワクワクするよね」という。

 中でも武田氏はエムバペに注目する。「今回は彼の大会になるんじゃないかな。とにかく速いし、スピードにのったら簡単には止められないでしょ。4年間の経験が上積みされ、世界トップと言えるんじゃないかな。フランスのチーム状態もいいから、得点王にもなれるし、MVP候補の筆頭だね」と若きスター選手の躍進を期待していた。

 他の3か国についても分析し「デンマークはGK(カスパー)シュマイケル(ニース)を中心にした守備の堅いチームという印象。実際に欧州W杯予選(10試合)で3失点しかしていないからね。負けない戦い方でカウンターを狙う感じで2番手。フランス相手に厳しいと思うけど、少し力の落ちるチュニジアとオーストラリアと比較すれば、勝ち上がる力はある」と予想した。