森保ジャパンのエースは大舞台に間に合うのか――。イングランド・プレミアリーグのブライトンに所属する日本代表MF三笘薫(28)が、9日のウルバーハンプトン戦で左太もも裏を痛めて途中交代した。北中米W杯で森保ジャパンの初戦となる6月14日(日本時間15日)のオランダ戦まで約1か月と迫る中、もし大黒柱が不在となれば目標に掲げるW杯制覇へ向けて大ピンチ。果たして三笘はW杯のピッチに立てるのか、その〝分かれ道〟を専門家が指摘した。
森保ジャパンに激震だ。北中米W杯でエースとして期待される三笘が、アクシデントに見舞われた。ウルバーハンプトン戦の後半10分、左太もも裏を痛めるしぐさでピッチに倒れ込み、苦悶の表情を浮かべ両手で顔を覆った。そのまま同13分に交代。脚を引きずりながら引き揚げた。
英メディア「アルガス」によると、試合後にファビアン・ヒュルツェラー監督は「検査結果を待たなければならない」とした上で「あまり良い状態には見えなかったけれど、私はポジティブな人間だから、前向きな姿勢を保っている」と厳しい表情だった。
また、日本代表の森保一監督は10日のFC東京―東京V戦(味スタ)の視察後、現状に言及。「まだ正確な情報の報告は受けていない。チームスタッフからはどれくらいの回復期間を要するケガなのかは分からないということで、軽傷であることを願っているが、軽傷ではないかなという印象を聞いている」。重い雰囲気を漂わせた。
W杯メンバーの発表は15日に迫っており、オランダとの1次リーグ初戦は約1か月後。三笘はピッチに戻ってこられるのか…。J1鹿島のチームドクターで西大宮病院院長を務める整形外科医の関純氏が、負傷した際の映像などを踏まえ、本紙の取材に〝セーフ〟か〝アウト〟の基準について見解を示した。
「太ももの裏を押さえていたので、大腿二頭筋の肉離れと考えられる。筋肉の部分だけを痛めたのであれば、3週間ほどで回復でき、間に合う可能性はある。ただ、損傷箇所が腱の部分に及んでいる場合、2~3か月くらいかかることも考えられ、ひどい場合は手術となる」と説明する。
現時点で全治などは不明だが、一言で肉離れと言っても損傷範囲やリハビリの状況次第で復帰時期は大きく変わってくる。腱にまで損傷が及んでいるかどうかで、三笘の運命は変わってきそうだ。ちなみにMF久保建英(レアル・ソシエダード)は1月18日に同じ左太もも裏を負傷し、4月11日のアラベス戦で試合に復帰するまで3か月近くを要している。
森保監督は、たとえ初戦に間に合わなくても、大会期間中の回復を見据えての招集に含みを持たせ「期間中にプレー可能、さらにはハイインテンシティーの中でも戦えるという判断をできれば、選考対象として考えていきたい」と語った。そういう意味でも、患部の状態が極めて重要な判断基準となる。
左サイドを躍動する変幻自在のドリブラーが不在となれば、戦力的には大きな痛手。三笘の状態が、森保ジャパンのW杯での命運を左右すると言っても過言ではないだけに気がかりだ。












