「チョーさん」の電撃復帰に古巣が沸いている。長野久義外野手(37)が無償トレードで広島から巨人へ移籍することが決まり、Gナインがさっそく大歓迎の声を上げた。すっかりベテランの域に入ったものの、チームにもたらす効果は計り知れない。その中でも注目は坂本勇人内野手(33)だ。「サカチョーコンビ」も5年ぶりの復活となり、主将の重責も担う背番号6の負担軽減も期待されている。
まさにサプライズだった。2日までに広島と巨人の間で長野の無償トレードが合意。一夜明けた3日にはチーム各所で〝ウエルカムバック〟の声が上がった。
まずはFAでの巨人入りにより、長野が人的補償で広島へ移籍するきっかけとなった丸だ。ジャイアンツ球場で調整中の丸は「同じ目標に向かってやるのは変わらない。たくさん経験のある選手ですし、しっかりと長野さんの持っているものを吸収できたら」と共闘を心待ちにした。
現役時代の戦友・亀井打撃コーチは「また戻ってきてくれてうれしいね」と笑みを浮かべ「チームが困った時に助けられる選手だと思う。代打だったり、守備もまだまだできるだろうしね。(若手が)見て学ぶということもあるし、(チームにとって)プラスになる」。戦力としてだけでなく、攻守の手本としての役割も期待した。
そして、長野の古巣ターンがかけがえのないものとなりそうなのが坂本だという。チーム関係者は「一番喜んでいるのは勇人だと思うよ。キャプテンという責任もある上に今季は本人もチームも不本意な結果に終わって、今必死になって頑張っている。自分のことだけでも大変なのに、チーム全体のことも考えないといけない。そこに相談相手や心のよりどころとしてチョーさんがいてくれたら、どれだけ助かるか…」と心情を察した。
後輩の坂本にとって長野は最大の理解者の一人でもあった。2012年にはともに173安打をマークし、最多安打のタイトルを同時受賞。シーズン最終戦で坂本が3安打を放って長野の記録に並ぶと、原監督がネクストサークルの長野のもとに歩み寄り、長野は代打を送られて交代。ベンチに退くと、後輩の初タイトルを自分のことのように喜びながらガッツポーズを送り、坂本が二塁塁上で目頭を熱くしたシーンは今でも語り草となっている。
今季は開幕前を含めて3度の故障に見舞われ、チームも屈辱のBクラスに沈んだ。自身とチームの巻き返しへ、異例の秋季キャンプ参加を志願して汗を流している。その坂本は長野のUターンに「一緒に戦えることが楽しみです」との短い言葉に思いを込めた。
チームの若返りも進み、阿部ヘッドや亀井コーチも指導者に転身した。年々、中心選手も減っていった中での「サカチョーコンビ」の再結成で、背番号6が劇的に輝きを取り戻すかもしれない。












