中日・立浪和義監督(53)が25日、今季取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使せず松葉貴大投手(32)が残留することを表明したことで、安堵の表情を浮かべた。

 この日、ナゴヤ球場で松葉から残留の報告を受けた指揮官は「良かったです。残っていただきまして、貴重な戦力になると思う。今年は中5日でもいってもらったし、来年も今年同様に。今年はコロナにかかったりして、彼がいなくて非常に苦しかった。試合は本当につくってくれる投手なのでひと安心です」と手放しで喜んだ。

 来季の課題に松葉はビジターでの白星を一つでも増やすことを誓っているが、立浪監督は「そう意識せんでもいいですよ。基本はバンテリンでしっかり投げてくれれば」とし、来季も得意なバンテリンドームを中心にして登板させるつもりだ。

 残留を決定した要因の一つとして、松葉は立浪監督とのコミニケーションの多さを挙げていたことを知ると「はははは(笑い)。そうですか。それはよかったです。やっぱり必要な選手なので、FAの時はちょっと早い段階で話はした。そんな特別(コミニケーションした)という感じではないですけど」と照れ臭そうに頭をかいていた。