岸田文雄首相(65)は25日、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点が判明した山際大志郎前経済再生担当相の後任に後藤茂之前厚生労働相を起用した。

 辞任した山際氏は旧統一教会問題をめぐる問題で「このタイミングしかないと思った」とのコメントを残したが、事実上の更迭は岸田政権に大ダメージを与える格好となった。

 岸田首相はこの日の衆院本会議で、臨時国会期間中の閣僚交代に触れ「深くおわびを申し上げます」と異例の謝罪を行った。

 自民党内では岸田首相に対してマネジメント能力を問う声が上がっている。

「岸田総裁は〝ポスト山際〟を選ぶにあたり、派閥からの登用を重視して何人かの閣僚経験者に打診した。ところが断られています。求心力の低下が否めません」(自民党ベテラン議員)

 山際氏の後を継いだ後藤氏は長野4区選出で旧大蔵省出身。派閥には属さず、昨年の第一次岸田内閣で厚生労働相を務めた。今後は〝ピンチヒッター大臣〟として新型コロナウイルス対策や岸田首相が掲げる「新しい資本主義」などを担当する。

 岸田首相は後藤氏に〝白羽の矢〟を立てた理由について「政治経験の豊富さと説明能力の高さを重視しました」と説明。旧統一教会との関係を絶つことを念頭に置いたものと見られている。

「後藤氏は党のアンケート調査結果でも旧統一教会と関係がありませんでした。しかし今後、メディアにあれこれほじくられて追加報告があれば別ですけどね」(永田町関係者)

 旧統一教会をめぐる岸田内閣のゴタゴタはこれで収束に向かうのか。