メーガン妃とハリー王子がプロデュースする最新映画「クッキー・クイーンズ」の英国での公開日はまだ発表されていないが、米国での評判が散々たる結果に終わったことから英国の観客が映画館に足を運ぶとは考えにくく、評論家や視聴者からも批判の嵐が相次いでいる。英紙デーリー・メールが12日、報じた。

 同作は7日に米国で公開され、第一次世界大戦以来、毎年行われている慣例である資金集めのため、6週間にわたってクッキーを販売するアメリカのガールスカウトたちの様子を追っている。

 しかし興行収入も惨たんたる結果で、かつては夫妻に好意的だった米誌バラエティも、このドキュメンタリーを「リアリティー番組のような、とりとめのない話が多すぎる」と評した。

 批評家のオーウェン・グレイバーマン氏は、この映画には感情が欠けていると述べつつ「すべて現在を舞台に展開し、ガールスカウトクッキーがどのようにして今日の現象となるまでに成長したのか、過去の出来事をほんの少しも感じさせない」と指摘した。

 またサンフランシスコ・クロニクル紙も「甘い雰囲気と同じくらい演出過剰だ」と評し、批評家のカーラ・マイヤー氏は「この映画には、彼らの他のメディア作品と同じレベルの自発性しか含まれていない。つまり、ほとんどないということだ」と皮肉を込めて評している。

 一方、ボストン・グローブ紙は好意的な反応を示しており、『クッキー・クイーンズ』は「驚くほど正直で、少々辛らつだ。厳しい真実を、まるでハンマーで叩くのではなく、砂糖をひとさじ添えるように、幼い子供たちの口に忍び込ませている」と表している。

 また映画レビューサイト「Rotten Tomatoes」では、視聴者が91分のこの映画を「今まで見た中で最悪のドキュメンタリーの一つ」と評し、別の視聴者は購入を勧めた。さらには「映画のチケットは金の無駄遣いだった」と酷評した。 

 アリサ・ナミアス監督による同作品の興行成績は惨たんたるもので、446館での上映で25万ポンド(約5400万円)にも満たず、トップ10入りも果たせなかった。本作はヘンリー王子とメーガン妃にとって初の製作総指揮作品だった。

 アーチウェル・プロダクションズも、配給元のロードサイド・アトラクションズも、このプロジェクトの製作費と上映費用を明らかにしていない。

 同作はサンダンス・ドキュメンタリー基金の支援を受け、1月にソルトレイクシティで開催されたサンダンス映画祭で上映された。7月29日にはドキュメンタリーの特別上映会も開催され、メーガン妃はナミアス監督と並んでポーズをとっている写真に映っていたが、公開前の宣伝活動が限られていたことも残念な結果に影響したようだ。