アンドルー元王子ことアンドリュー・マウントバッテン=ウィンザーは、警察が王室の邸宅を捜索し、2月の誕生日に逮捕されたことを受け、警察に対して法的措置を起こしたと報じられている。英紙サンが5日、報じた。

 66歳のアンドルー元王子は、有罪判決を受けた小児性愛好家の故ジェフリー・エプスタイン容疑者との関係が、連日マスコミをにぎわせていた8か月前、公職における不正行為の疑いでテムズバレー警察によって逮捕された。

 元王子は現在、警察の行動が合法であったかどうかを裁判官に判断するよう求めており、当時の邸宅サンドリンガムと、ウィンザーにあるかつての邸宅ロイヤル・ロッジを捜索することを可能にした捜索令状に関して、このほど司法審査を申し立てた。

 アンドルー王子は66歳の誕生日を迎えた2月にノーフォーク州のマーシュ・ファームで逮捕された、王室の一員が自身に対する刑事訴訟の合法性に異議を唱えたのは、1649年のチャールズ1世の裁判以来初めてのことだとされている。

 その後、アンドルー元王子はアイルシャム警察署に連行され、公務員職権濫用の疑いで約12時間尋問を受けた後、最終的に捜査継続のまま釈放された。元王子は、いかなる不正行為も強く否定している。

 警察は、マーシュ・ファームとロイヤル・ロッジを数日間かけて捜索し、捜査の一環として書類やその他の物品を押収した。

 元王子の弁護団は、テムズバレー警察の申請を受けてオールドベイリーの裁判官が発令した捜索令状が合法だったかどうかを確認する方針だと見られている。

 テレグラフ紙によると、今週後半に高等裁判所で非公開の審理が行われ、司法審査に関連する特定の裁判文書を公開するかどうかが検討される予定だ。

 アンドルー元王子の逮捕は、エプスタイン事件の文書が公開されたことを受けてのものだった。その文書には、彼が2001年から2011年まで英国の貿易特使を務めていた際に、エプスタイン容疑者と機密情報を共有していた可能性が示唆されていた。

 元王子は香港、シンガポール、ベトナム、中国を訪問した際の機密報告書をエプスタイン容疑者に転送したほか、アフガニスタンのヘルマンド州における投資機会に関する機密ブリーフィングノートを送ったとされている。

 米国司法省がエプスタイン関連文書の修正されていない完全版の提出を拒否したことで、現在も警察の捜査が難航しているとの見方もある。

 元王子の友人たちは、彼の誕生日に自宅で逮捕するという決定は、最大限の屈辱を与えるために仕組まれたものだと訴えている。バッキンガム宮殿は、チャールズ国王は逮捕について何の警告も受けていなかったと述べている。