沖縄県那覇市のホテル客室で女性の遺体が見つかった事件で、沖縄県警は4日、米軍普天間飛行場(宜野湾市)所属の海兵隊上等兵デビン・ジェイコブ・バラード容疑者(20)を強盗殺人の疑いで逮捕した。バラード容疑者は「私は知りません」と容疑を否認している。

 逮捕容疑は3日未明、那覇市若狭のホテルで、同市在住の女性(39)を殺害し、財布などを奪った疑い。死因は首を絞められたことによる窒息だったという。

 防犯カメラには、バラード容疑者が女性と一緒にホテルに入る姿が映っており、その後、1人でホテルを出る様子が確認された。チェックアウト時刻を過ぎても退室しなかったため、ホテル従業員が客室に入り、意識を失った状態の女性を発見したという。

 県警は3日深夜、沖縄市の繁華街を歩いていたバラード容疑者を発見。職務質問した後、逮捕した。

 米海兵隊のタイラー・トーマス中尉は、米軍準機関紙「スターズ・アンド・ストライプス」への電子メールで「第3海兵遠征軍所属の海兵隊員による重大な犯罪行為の疑いを受け、米海兵隊は日本当局の捜査に積極的に協力している」と述べた。

 沖縄は1972年まで米国の施政権下にあった。米軍基地が集中する沖縄では、米兵による事件が起きるたびに基地のあり方や軍紀が問題となってきた。米メディアも長年、沖縄で起きた米兵による犯罪と、その背景を報じている。

 米軍事メディア「ミリタリー・ドットコム」は過去の記事で、沖縄では酒が絡んだ事件や性犯罪が長年問題となってきたと指摘。米シンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)」のマーク・キャンシアン上級顧問は同メディアに、数万人規模の若い軍人を管理すること自体に難しさがあるとの見方を示している。

 米軍事情に詳しい関係者は「大多数の米兵は事件を起こさず、米兵による犯罪も長期的には減少しています。しかし、沖縄には何万人もの若い軍人が集中しており、米軍内部にも性暴力の問題が存在しています。そこに飲酒などの要因が加わり、基地の外で重大事件が起きると、米軍はそのたびに門限や飲酒規制などを導入してきましたが、完全には防げていません」と話している。

 古謝玄太沖縄県知事は事件に抗議する意向を、高市早苗首相に伝えると表明。大きな騒動となりそうだ。