手応えと悔しさを糧に飛躍を遂げる。今季プロ初完封を飾るなど活躍したソフトバンク・板東湧梧投手(26)が22日、来季ローテに定着してのフル回転を誓った。

 エース・千賀が海外FA権の行使を明言しており、メジャー移籍が確実視される状況。「みんながそういう気持ちを持っていると思う。先発ローテの一角を担って、千賀さんの穴を埋められるようにしたい。(秋は)体作りをメインにしていき、すべてに関してスケールアップしたい」と力を込めた。

 今季は大一番での先発マウンドも任された。優勝がかかった10月2日のロッテとのシーズン最終戦(ZOZOマリン)と、オリックスとのCSファイナルステージ第2戦(京セラドーム)だ。そのいずれもが自らにとって大きな経験となった。

「10・2」の登板は5回4安打無失点の快投だった。前々回の登板で8回2失点、前回は完封と来てのマウンドだったが、その日は決して調子が良かったわけではなかったという。その中で「緊張もしたけど、何とか試合を作ることができたのは自信になりました」。手応えをつかめた一戦でもあった。

 しかし、直後の登板となったCSでは一転して悔しさを味わった。3回途中でのKO。「CSでは調子も良いと思っていて『やってやるぞ』という気持ちが空回りしてしまった。攻めの気持ちを持とうとして攻めすぎた結果、甘いところに投げてしまった。情けないなと思った」。

 この経験を必ず生かす。まずは秋、みっちりと自らを鍛え上げてレベルアップするつもりだ。「根本は技術がないから、そういう結果が出たのも間違いない。最後にふがいない形で3回途中で降板して、体は元気なまま不完全燃焼で終わってしまった。その悔しさをバネにやるしかない。その気持ちを最後に持てたのをプラスに捉えて、来季にぶつけたい」。

 端正なマスクに闘志をみなぎらせた右腕が、V奪回を目指す来季大きく成長した姿を見せる。