オリックスはソフトバンクとのCSファイナルステージを4勝1敗で制し、2年連続で日本シリーズ進出を決めた。22日からのヤクルトとの決戦に向け、中嶋監督は「昨年しっかり負けたので今年は何とかやり返したい。その舞台に立てるということでまたやってやろう、という気になれる」と雪辱を誓った。

 高い投手力と粘り強さを示したオリックスだが、同時にこれまで苦しめられてきた天敵・ソフトバンクについに引導を渡したシーズンでもあった。混戦の終盤には6連勝で京セラドーム大阪に乗り込んできたソフトバンクに3連勝して迎撃し、CSでもポストシーズン18連勝の勢いをストップ。15勝10敗と2年連続で勝ち越し、実力でかつての王者を粉砕した。

 フロント関係者は「もうソフトバンクに苦手な意識はない。完全に払拭できました」と言い切る。2020年まで7年連続で負け越し、専属スコアラーをつけて必死に追いかけてきた長年の大敵。その牙城に迫った14年には勝ち数で上回りながらも勝率で優勝をさらわれる屈辱を味わった。それが今季、最終戦の10月2日に同率で並んだソフトバンクを直接対決の勝ち数で上回ってミラクル逆転Vを果たし、悔しさを〝倍返し〟で味わわせた。

 劣勢の歴史に終止符を打ち、球団関係者は「ソフトバンクは高齢化が激しい。柳田、千賀、森、甲斐、中村晃とずっと同じメンバーで勝ってきた弊害で若手が育っていない。頑張っているのはモイネロくらいで、代わる選手がずっと出てきていない。来年も世代交代は簡単ではない」と見下している。

 フロント幹部も「もうソフトバンクも他のチームと一緒。それよりまだ負け越しているチーム(西武、楽天)があるのでそこを対策していかないといけないし、リーグの盟主になるには全部に勝たないと。ウチが盟主に一番近い位置にいる」。今や立場逆転。1996年以来の日本一を奪還し、黄金時代を築いていく。