パ・リーグのクライマックス・シリーズ(CS)ファイナルステージ第2戦は13日、京セラドーム大阪で行われ、リーグ覇者のオリックスが4―3でソフトバンクに逆転勝ち。アドバンテージの1勝を含めて対戦成績を3勝0敗とし、2年連続の日本シリーズ進出に王手をかけた。勝負を分けたのは3安打3打点で連日のヒーローとなった杉本裕太郎外野手(31)に決勝2ランが飛び出した5回の攻防で、本紙評論家の加藤伸一氏はソフトバンクの敗因に「ブルペン陣の出し惜しみ」を挙げた。
【インハイアウトロー 加藤伸一】ソフトバンクは第1戦に続いて投手交代が遅れたことが命取りとなった印象だ。2戦連続で走者を背負った場面からの登板となった2番手の左腕大関は、2―2の3回一死一、二塁のピンチで追加点を許さず、4回も無失点投球。しかし、足かけ3イニング目となった5回一死二塁から杉本に決勝2ランを浴びた。
疑問に思ったのは、ベンチが大関をどこまで引っ張るつもりだったのかという点だ。吉田正から始まる5回先頭から3番手を投入しても良かったし、吉田正と西野の左打者2人を終えたところで代える手もあった。杉本を迎えた場面では一塁も空いていたし、ブルペンには経験豊富な森やスライダーで空振りが奪える松本といった右投手も待機していた。第1戦を落として0勝2敗と窮地に立たされていたことを考えれば、積極的に勝負手を打つべきだったように思う。
三軍まで擁するソフトバンクは総合力で戦ってきたチームだ。一番もったいないのは戦力の出し惜しみで、結果としてレギュラーシーズン55試合に登板して防御率1・12と抜群の安定感を誇ったセットアッパーの藤井は2―4の8回に使うことになった。負けて悔しい思いをするぐらいなら、モイネロも含めて早い回から勝ちパターンの投手をつぎ込んでも良かったのではないだろうか。
ソフトバンクはレギュラーシーズンでリーグ連覇を果たしたオリックスと同率だったが、結果的に2位に終わった。今ステージでの立場はチャレンジャーだ。負けたところで失うものはない。下克上をなし得るために必要なのは、なりふり構わず勝ちにいく姿勢。0勝3敗と追い込まれてしまったが、何とか一矢報いてもらいたい。
(本紙評論家)












