日本一を目指すオリックスが、セ・リーグのファイナルステージに「何とかヤクルトさんに頑張ってほしい」と気をもんでいる。

 ソフトバンクとのCSファイナルステージを翌日に控えた11日、中嶋監督は「相変わらず強いチーム。攻撃力も投手力も機動力もある。総合的は上だと思っているのでチャレンジ精神の方が大きい」と気を引き締め、主砲の吉田正も「ここはクリアして日本一に向けてしっかり勝って(日本シリーズを)迎えたい」と先を見据えた。

 悲願は1996年以来の日本一奪還。昨年は惜しくもヤクルト相手に2勝4敗で涙を飲んだだけに、何としても突き進みたい。球団内にもヤクルトへの雪辱の思いが強いが、一方で「阪神との関西対決となるとファンは盛り上がるけど、せっかくの連覇が阪神の下克上に話題が持って行かれる。それは勘弁してほしい。テレビでもウチの連覇より阪神のCSのことばかりですから」との声も聞かれる。

 言わずと知れた人気球団で退任する矢野監督の花道。京セラと甲子園いずれも多くの阪神ファンが詰めかけることが予想され、世間の注目は「虎一色」となりかねない。また、京セラスタッフは「オリックスファンはおとなしいけど、阪神ファンは熱いでしょう。今年も京セラの阪神の主催ゲームでファン同士がエキサイトすることがあった。気を使わないといけなくなる」と神経をとがらせる。

 果たして思うように事が運ぶかどうか…。まずはソフトバンク迎撃が先だ。