プロレス界初の快挙はなるか。1日に死去したアントニオ猪木さんは、数々の激闘で多くの国民を熱狂させた。常にマット界の中心であり続けた唯一無二の存在だけに「国民栄誉賞」の待望論も浮上している。

 一番弟子の藤波辰爾は「プロレスファンはみんな願ってる」と力説し、同じく猪木さんに師事した小川直也氏も「その資格はある」と猛プッシュ。ネット上でも「授与すべき」との意見が相次いでいる。

 では、実際に授与が実現する可能性はあるのか。内閣府に確認すると、関係者は「国民栄誉賞は『広く国民に敬愛されて社会に明るい希望を与えて顕著な業績があったもの』という規定があります」と説明する。

 続けて「例えばスポーツ界ですと、前人未到の偉業を成し遂げた方などに対し、国民的な盛り上がりがあった場合に贈呈する運びとなります。いまのところ(猪木さんの)話は出ていないので、そういうものがあれば。機運がもっと高まれば? そうですね。各界の有識者の意見を受けるといったプロセスもありますので、そういう方向に進んでいくものと思われます」と、今後の動向次第であることを強調した。

 同賞はこれまでレスリング界で吉田沙保里、伊調馨、柔道界では山下泰裕氏、角界では元横綱千代の富士の秋元貢氏、「昭和の大横綱」大鵬の納谷幸喜氏が受賞している。猪木さんに贈られればプロレス界初の栄誉となるが…。国民の機運の高まりとともに、政府の対応にも注目が集まる。