最終決戦に持ち込まれた。優勝マジック「1」で王手をかけていたソフトバンクは、1日の西武戦(ベルーナ)に延長11回の末に1―3でサヨナラ負け。2年ぶりのリーグ制覇は、2日の今季143試合目・ロッテ戦(ZOZO)に持ち越しとなった。

 敗色濃厚のゲームを盛り返したが、歓喜のゴールテープはもう少し先だった。0―1の9回一死、主砲・柳田悠岐外野手(33)が起死回生の23号ソロを左翼席に叩き込み追いつく。だが、11回、5番手の藤井が山川に劇的な41号2ランを被弾して敗北。試合後、藤本監督は「ここまでずっと抑えてくれているわけやから、しょうがない」と、55試合目の登板で初黒星を喫した右腕をかばった。

 前日の楽天戦の守備で後頭部を激しくフェンスに打ちつけて、むち打ちのような症状を抱えていた柳田は3安打と気を吐いた。出場が危ぶまれた中での獅子奮迅の活躍には「だいぶ痛いと思うけど、キャプテンとして頑張ってくれている」と最敬礼。引き分けでも優勝が決まる試合で、勝ちパターンの松本、藤井、モイネロを3連投させての敗戦はショックが大きいが、下を向いてはいられない。

 満身創痍の主将の気迫や、ここまでの戦いをムダにしないためにも最終戦は負けられない。指揮官はしっかりと前を向き「勝って優勝できるのはウチだけですから。明日、勝って優勝します」と言葉に力を込めた。

 運命の「10・2」へ持ち込まれた覇権のゆくえ。オリックスの結果は気にしない。勝って決める。