好循環でVロードを迎えている。首位ソフトバンクは17日の2位オリックス戦(京セラドーム)に0―2の完封負け。相手エース・山本に9回4安打に封じられて連勝が6でストップし、優勝マジックは「9」のまま、ラストスパートは小休止となった。
藤本監督は「完敗です。チャンスもつくれんかった。相手投手が良かったら、そんなに簡単には打てない」と潔く敗戦を受け止めた。それでも先発の板東が救援を仰がず8回を完投。11連戦中で中継ぎ疲弊が懸念されるチームを救った。18日の先発はエース・千賀。仕切り直しにはもってこいの男だけに、切り替えは早かった。
優勝争いを一歩リードしていることも無縁ではないが、指揮官の表情は連日穏やかだ。その一因には、若鷹の発奮もある。藤本監督はこの日、二軍戦でウエスタン・リーグ独走の23号、24号を連発したリチャードの一軍合流を示唆。さらに「あと野村(大樹)とか増田も状態がいい。これはうれしい悩み」と言及し、今後の入れ替え候補を羅列した。
大砲候補であるリチャードはこの夏、熱いメッセージを直接伝えて降格を言い渡した秘蔵っ子。野村大と増田は「状態が悪いから二軍に行ったんじゃない。申し訳ないけど入るところがなかった」とコロナ感染で離脱していた主力の復帰に伴い、心を鬼にして〝崖から突き落とした〟期待の選手たちだった。
そんな若鷹たちが腐ることなく、ファームでしっかり爪を研ぎ、降格時に伝えたメッセージ通りに成長中。指揮官自ら今後の入れ替えを示唆したくなるほど明るい話題だった。
「育成」と「常勝再建」の2大テーマを託された藤本ホークスが、実りの秋を迎えようとしている。












