米大リーグ・パドレス傘下の3Aエルパソを退団し、広島に加入した秋山翔吾外野手(34)が30日にマツダスタジアムで入団会見を行った。3年ぶりに日本球界に復帰する秋山は会見の冒頭で「この日を迎えられたことにまずはホッとしています」と話した。背番号は過去に元監督の緒方孝市、丸佳浩外野手(巨人)らが背負った9。

 契約年数は今年を含む3年で、出来高込みで総額5億円(推定)という大型契約だ。それほどの期待を背負い、広島のユニホームに袖を通した。

「やはり選手としてまだまだ長くやりたいという思いがあった」という秋山は広島入りの決め手を「(交渉の場で)鈴木本部長から2000本(安打)という言葉をいただき、そういう言葉が出てきたことをうれしく思いました」と明かした。

 決断後には日本代表でチームメートだった菊池涼、会沢、田中広にメッセージを送った。

「セ・リーグ、西日本に縁もゆかりもないので…知らないこともあるのでいろんなところでサポートしてほしいなと思い『これからよろしく』と連絡した」

 チームでの役割について秋山は「自分のやるべき仕事は出塁だと思っている」とし「もう1回しっかりレギュラーを取るということ。その中でどの打順でも前後の選手とコミュニケーション、共有をしてやっていきたいなと思う」と語った。

 チームは西川の離脱で外野3枠と1番、3番打者が固定できない状態。秋山はそれを埋める絶好のピースといえる。また、百戦錬磨の黒田と新井のカープ復帰でチームが活気づき2016年からリーグ3連覇したように精神的支柱としての役割にも期待がかかる。

 この日、初めて対面したという松田元オーナーからは「ボロボロになっても2000本(安打を)打ってくれ」と言葉をかけられた。秋山は「会見の直前ですけど、ありがたいなと思いました」と感激の面持ち。あと524本としている日米通算2000安打を新天地で達成する決意だ。

 会見後にはマツダスタジアムでの試合前練習に合流し、ナインの前であいさつ。その後はランニング、守備練習、フリー打撃などでひと通り体を動かし「久しぶりの練習は楽しかった」と話し、1日まで一軍で練習を行う見込み。気になる赤ヘルデビューは6月上旬に新型コロナウイルスに感染した影響で練習量が不足しており、早期デビューというわけにはいかないようだ。

 自力優勝の可能性は消えたが、広島はまだ67試合を残しており、巻き返しは十分に可能。「どの順位にいても自分を必要としてもらったところで尽くすだけだと思う」と決意を込めた秋山がカープをどう変えるのか、見ものだ。