「ママでも金!」。2つの金メダルを含む五輪5大会連続出場した柔道の谷亮子さん(旧姓・田村)が2005年の懐妊後に発した名言だが、現在ではママ&パパアスリートは珍しくない。
日本オリンピック委員会(JOC)主催の「TEAM JAPAN シンボルアスリート・ネクストシンボルアスリート」の認定式(23日)に出席したレスリング女子で五輪2連覇の金城梨紗子(旧姓・川井、サントリービバレッジソリューション)、ノルディックスキー男子で五輪3大会連続メダルの渡部暁斗(北野建設)がそれぞれ競技と子育ての両立について言及した。
5月に第1子を出産した金城は「母になったアスリートとして競技の普及だけでなく、女性がさらに働きやすい環境づくりを自分から進んで発信していけたら」と語った。電車移動の際は「泣いちゃうんじゃないかな、と居づらさを感じる部分もある」と話し、レスリングだけに集中できた時とは視界が一変したという。
3連覇がかかる2024年パリ五輪へ向けて「結婚して子供を産んでオリンピックで勝つ人って、なかなかレスリングではいなかった。海外の選手では子供を2人産んでも、オリンピックでメダル獲得している選手もいたりする。そういった意味で、日本はまだ少し環境の整備が整っていないのかなと思う時がある。私がそこを目指すことに意味があるのかなって考えています」と語った。
一方、渡部は「パパ」として高みを目指している。JOCのシンボルアスリートに認定されたことに「光栄に思うとともに、日本のスポーツ全体のシンボルとなるべく任された立場。すごく身の引き締まる思いです」としみじみと語り、北京五輪後の変化について「プライベートでは5月末に第2子が生まれました。ますます父親としても頑張らなきゃいけないな、と思っている」と明かした。
五輪競技から除外の可能性があったノルディック複合男子は26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪での「存続」が決定。危機感を募らせていた渡部にとって一筋の光が見えたが、同時に「男性の育児への参加が遅れていることは、日本の社会問題の一つ。私も父親になった身として、父親とアスリートの両立への挑戦、その中でどれだけ競技力を向上させて結果を残し続けることが新しいチャレンジだと思っている。なかなか育児への参加は難しいですが、可能な限り新しいアスリート像への挑戦をしていきたい」と〝パパアスリート〟としての充実も目指している。












