微妙な結果で今後の起用法はどうなるのか。日本ハムの吉田輝星投手(21)の起用法をめぐり、本人と首脳陣の意見が真っ二つに割れている。
今季飛躍を期待されているプロ4年目右腕は21日に秋田で行われた楽天戦で今季3度目の先発。地元登板とあって、初回から大声援を背に140キロ台の直球とフォーク、スライダーを中心に楽天打線を翻ろう。4回まで1安打に抑える圧巻の投球を見せた。
だが5回に安打と四球などで一死二、三塁のピンチを迎えると、続く太田に2点中前適時打を許し2失点。その後武藤にも安打を許し、降板を余儀なくされた。5回途中4安打2失点で凱旋登板を飾ることができなかった。
「地元で投げることができ、とても幸せな気持ち」「死にものぐるいであと二つのアウトを取りたかった」とは降板後の本人。吉田は今季2度目の先発となった5日の阪神戦(甲子園)での3回4失点KO後、首脳陣からこの日秋田での登板を早々に告げられていた。
新庄監督はこの起用について「(吉田の先発は地元秋田での登板が)ラストチャンス。あの感じ(阪神戦)では先発はダメでしょう。ただ、秋田で5回を投げてくれたらまた次(先発起用)もある」と、秋田での内容次第で配置転換させることを示唆していた。その背景には本人の実績と適性がある。
吉田は今シーズン開幕直後の3月27日(ソフトバンク戦)に先発登板したが4回4安打3失点。その後中継ぎに配置転換されると、9試合連続無失点をマークした。直球に球威がある反面、スタミナに難があると言われるだけに、球数が少なく短いイニングを任される中継ぎや抑えの方が確実に結果を残せる。首脳陣はそんな思いから吉田を救援陣の一角として起用したい。だが、当の本人は先発希望が強く、首脳陣も頭を悩ませている。
ビッグボスは基本的に本人の希望を尊重するため、吉田の希望をかなえてやりたい思いは強い。しかし、救援陣が崩壊気味なチームとしては…。
新庄監督は試合後「次の登板も面白いんじゃないか」と話した。再チャンスは与えられるのか、それとも適性重視で中継ぎに戻されるのか。吉田と首脳陣の微妙な〝かけ引き〟はまだまだ続く。












